俺たちの主将は無罪だった 5 ページ16
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角 ｢…やっぱりあの二人いないです。｣
尾 ｢…｣
体育館倉庫に足を運ばせたアランと角名は、勢いよく重いドアを開けて、｢侑、なにしてんねんっ！！｣とアラン が眉間に皺を寄せて叫ぶが、返ってきたのは侑の声ではなく、｢侑と有馬さんいないです。｣と落ち着いた角名の声が返ってきた。
尾 / 角 ｢｢……｣｣
シーンとした体育館倉庫。
どこを見渡しても、侑とAの姿は見当たらない。
尾 ｢一体どこに行ったんやろ、。｣
角 ｢もしかして…… 裏から出た、とか。｣
尾 ｢はっ裏？体育館倉庫に裏扉なんて…
あったわ｣
ポールが何本も置いてある方に足を運べば、古びたドアがギィと不気味な音を立てて、小さく開いている。
尾 ｢……｣
角 ｢……｣
体育館倉庫
↓
隠されていた裏扉
↓
開いている。 侑たちは体育館外。
↓
外には 北
↓
侑とAが北に遭遇する。 ＝ 侑 死亡。
尾 ｢角名、｣
角 ｢はい、アランさん｣
行こうか、とアランが言おうとした瞬間、｢おまえ、ほんまか｣｢あいつなにしてんのっ！？｣と大耳と銀島の驚いた声が体育館内に響き渡る。
なにやら体育館の中が騒がしい。
角 ｢…アランさん、なんか体育館が騒がしいっすね｣
尾 ｢くそ、緊急事態ちゅうのに、。｣
何事やねん、と少しイラついた口調で体育館倉庫からアランと角名は顔だけを覗かせた。
尾 / 角 ｢｢はぁ！？｣｣
目の前のふざけた光景にアランと角名はつい目を丸くさせて、声を荒げる。
あの阿呆は体育館倉庫の裏扉からでたと思ったら、いつのまにか体育館内に戻っていた。
いや、それならまだ良い
俺と角名が声を上げるほど驚いたのはあの阿呆が、
Aの両手をがっしり握ってて、にこにこときっもちわるい顔でデレデレしてるとこだった。
角 ｢はっ、あいついつのまに！？｣
尾 ｢信介とは遭遇しぃひんかったんか、！｣
なんつー幸運なやつ、！
は、信介っ
と思い、焦って体育館内を見渡せば、北の姿は何処にも見当たらない。てことはまだ外におるんか…！
そしてまた視線をあの阿呆に移せば、にこぉとしてる侑と、え、何事？と不思議そうな顔をしてるAの姿。
よく見てみると若干Aが怯えてみえる。
尾 ｢あかん、信介が戻ってくる前になんとかしぃひんと…っ！｣
角 ｢侑のやつ、きっと変なこと言い出しますよ｣
尾 ｢角名、信介が戻って来る前にあの阿呆なんとかするぞっ！｣
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作者名：ふわ リ | 作成日時：2018年12月21日 0時
