【歌い手】人魚姫と愉快な仲間達【男主】

狂骨の目線　夫婦喧嘩したので嫁が出て行った話-2 ページ3

「ここがね、ゲーセン。絶対離れちゃ駄目だよ？迷子になったらAは可愛いから誘拐されちゃうよ」
[かわいくないもん。]
「わかったわかった。ほら、手繋いで」

ユーフォーキャッチャーにお目当ての物とか特にないけど、Aの目がずっとキラキラしてる。視線の先には、かなりファンシーなユーフォーキャッチャーの中の、兎のぬいぐるみ。

「A、欲しいん？」
[ちがうもん。]
「いらんの？」

明らかに目が泳いだ。欲しいんやな。

「取ったるよ。どれになっても文句言わん？」
[けいちゃん、上手なの？]
「んー普通かな」



「取れた！！」

薄い青色の兎をAに渡す。3回500円の方でやっててよかった……

「随分可愛いの取って貰ったね？」
「すごいなぁ坂田。かなり苦戦したろ？」
「なんとか3回で取れた……」
[けいちゃん、ありがとう。]
「えぇよー」

お金払うと言い出すから、気にしないように言った。あとでまふに請求するから大丈夫やねんけどな。←

「思ったんだけどさ」
「なんでしょう？」
「Aにゲーセン教えちゃうのって、凄い悪いこと教えた気分になった」
「奇遇ですね、俺もですわ」
「ご覧ください。年端もいかないかわゆい子が、ぬいぐるみ抱き締めてキョロキョロしてます」
「なんで今日に限ってショーパンやの」
「まふ君が穿かせてた。ついでにニーハイはluz君」

天月とセンラはAの実況。美少女にしか見えないから、声かけてくる輩も多いけど、俺含め3人笑顔で脅して終わり。嫁だけど、男だからね。

雷獣の目線　夫婦喧嘩したので嫁が出て行った話-3→←人狼の目線　夫婦喧嘩したので嫁が出て行った話-1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す