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コトンと扉の外で音がした。
パタパタ…と無言で去る足音。
こんな板1枚、越えてはこない。
…越えようとはしない。
誰もいなくなったことを確認して
扉を開ける。
ぶつからないように、そっと
お盆にのせられた まだホワホワと湯気の出る
暖かい食事が置かれていた。
白い2つ折りの紙も添えられて。
中身はみなくたってわかってる。
偽善に満ち満ちた、母の言葉。
俺はそれに手をつけることなく
お盆を跨ぎ、リビングへと向かう。
「あっ…翔…ちゃ、ん」
母が駆け寄ってきた気配がしたが
俺は一切、母の方をみなかった。
そのまま、玄関に向かい靴を履き
ドアノブに手をかけた。
「何時になるの？ご飯は？お勉強は？
学校には…いかないの？」
上擦った女の嫌な声。
「あのね、翔ちゃん、ママね
パパに言われてるのよ。
翔ちゃんを学校にって…」
あぁ、うざ。
「だからねっ…」
「母さん」
すっ、と母が息を吸った。
「もう、行かないから。学校」
極上の優等生スマイルで
母に俺はこう告げて
太陽の光眩しい、外の世界へと
一歩踏み出した。
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メリ子(プロフ) - 智崋＠森早下さいさん» はっΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！すいません改善しときます！ (2014年9月13日 8時) (
レス) id: c410aeb729 (このIDを非表示/違反報告)
智崋＠森早下さい(プロフ) - すみません、この作品はオリジナルフラグを外さないといけませんよ汗 (2014年9月12日 23時) (携帯から) (レス) id: e2044727cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メリ子&さく x他1人 | 作成日時：2014年9月6日 18時
