【APヘタリア】お国さんとの恋愛地図【短編集】

さらに嵐の予感【春待ち】 ページ48

前回の続き

ざっくり言うと居間に冷たい風が吹き嵐が呼んでいます。
しかも菊さんを挟んで睨み合いが起こってます。
何故こうもお二人は睨み合いをするのか……。
そう思いながらも熱いお茶を啜り温まる。

｢イヴァン、なんで菊の家に来たんだい？｣
｢僕は菊くんにプレゼントを渡しに来たんだよ。それにしてもアルフレッドくんはどうして菊くんの家に居るのかな？あ、また菊君の家にゲームしに来たんだね！｣とニッコリと笑みをし煽るように言う。

｢イヴァン君は何を言ってるんだい……俺は菊にプレゼントを持ってきたんだぞ｣とアルフレッドさんは睨む。

｢あの、お二人共睨み合いはいいので要件を｣
菊さんが止めるように入った。

｢あ、そうだったね！菊君、はいこれ｣と懐からプレゼントを出し渡す。
菊さんは｢なんですかこれ？｣といい開けると人形？と言えるのか分からないものが出てきた。
｢マトリョーシカだよ｣
｢はあ｣
｢君の為に作ったんだ！大切にしてね｣
｢……ありがたく受け取っておきますね｣とマトリョーシカを箱にしまう。

｢菊ー、俺のもプレゼント受け取ってくれ｣とアルフレッドさんがプレゼントを出してきた。
それを菊さんは受け取り開ける。
｢……これは？｣
｢ボールさ！｣

｢……よく見たらバスケットボールですね｣とまじまじと見つめる。

｢これで運動不足を解消してくれ！｣
｢……置物として使わせてもらいますね｣と愛想笑いする。

そんなやり取りをしている中イヴァンさんがちょいちょいと私を呼んだ。
｢イヴァンさん、なんですか？｣
｢これ君にもあげるね｣とプレゼントを渡された。
私はさっそく開けて見たらマトリョーシカでしかも菊さんとは色違いだった。

｢ありがとうございます……｣
｢君の瞳の色で作ったんだよ｣
｢大切にしますね｣と仕舞っていたら｢A！イヴァンのよりも俺のプレゼントの方がいいんだぞ！｣と強引に渡された。

｢ありがとう……ございます｣と中を開けたらボールじゃなくてスノードームだった。

｢綺麗だろ！｣
｢ええ、綺麗ですね｣とスノードームを揺らしていたら｢アルフレッド、僕の邪魔しないでくれる？｣とイヴァンさんが睨んでいた。

｢イヴァン、君こそ邪魔をしないでほしいんだぞ｣とさっきよりも睨み合いが増したのだ。

｢菊さん｣
｢なんでしょう｣
｢何故お二人は仲良くならないのでしょうか｣
｢私にも分かりません……｣

お茶を啜り冷たい風をまた浴びた。

終わり
恋愛要素皆無です

応援するよ【フェリシアーノ】→←嵐の予感【春待ち】

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