寂しいの【アーサー】 ページ40
ドアをゆっくりと開けて奥で作業をしている大好きなアーサーの姿を眺める。
いつも通りアーサーは忙しそうだ。
私は｢……アーサー｣と小声で大好きな彼の名を呼ぶ。
呼んでみた。
けどアーサーは気づいてない。
そりゃそうだ。
小声で言っても聞こえないよね。
せめて声を発せなくていいからこっちでも見てくれないかな……なんて。
考えても無駄か。
私は小さくため息を付く。
寂しい……かな。
だってこの一週間、国の事とか会議の事とかしていてデート疎か話しさえもあんまりしていないし……それに何時もなら寝室で一緒に寝るのに今は仕事が立て込んでるから仕事部屋でアーサーは寝ている。
だから寂しい。
……でも仕方がない、それがアーサーの仕事だから。
私は諦めてそっと｢……大好きだよ｣と呟き仕事部屋を出て寝室に戻った。
ボフッとベットに倒れ込みアーサーがくれたディディベアをぎゅっと抱きしめながら｢アーサーとデートしたいなー……アーサーと一緒に寝たいなー｣と呟く。
なんてね……呟いても無理か
もう一度ぎゅっとディディベアを抱きしめて
｢アーサー……｣と呟いた。
ディディベアを抱いても彼の代わりにはなら。
それに彼の名前を呟いても彼は来ない。
｢っ……アーサー……寂しいよ｣
一度枕に顔を伏せようとしたら｢俺もAとデート出来なくてくそ寂しいぜ｣と大好きな彼の声がした。
私はその声に驚きベットから上半身を起こした。
｢あ、アーサー……｣
ゆっくりと私に近づき｢ごめんな……｣とアーサーは謝る。
私は｢別に大丈夫だよ｣と呟く。
けどアーサーは｢ほんとか？｣と顔を見つめてくる。
私はその見つめるアーサーに照れてしまい｢……少し寂しかった｣と本音を言いながら顔を逸らす。
｢そうか……｣
｢そういえば、お仕事は？｣
｢仕事ならやっと終わった｣
｢お疲れ様｣
｢ああ……｣と言いぎゅっと抱き締めてきた。
私はいきなりのことに頭が追いつかず取り敢えずアーサーを抱きしめて｢アーサーどうしたの？｣と聞いた。
すると｢……俺も寂しかった｣と普段はあまり本音を見せないアーサーが呟いたのだ。
｢アーサー……｣
彼の本音を聞けて私はここの底からアーサーも寂しかったんだねと思った。
今なら言えるよね。
｢ねえ、アーサー｣
｢なんだ？｣と私の顔を見つめる。
｢……今夜一緒に寝よう？｣
そこ言葉を聞いたアーサーはニッコリと笑い｢ああ、もちろん｣と微笑ましく私の頭を優しく撫でてくれた。
おわり
【リク】貴女の前だけは【アルフレッド&フランシス】→←寝顔【ロヴィーノ】
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めりかな - 米メープルさん» 全然遅くなんてないですよ！汗 ありがとうございます！ニヤニヤしながら読みましたw本当にこの2人大好きなので嬉しいです！ありがとうございました♪ (2018年3月17日 20時) (
レス) id: 314539f5e7 (このIDを非表示/違反報告)
米メープル(プロフ) - めりかなさん» 大変遅くなってしまい申し訳ありません！ようやくリクエスト書けました！ (2018年3月17日 13時) (レス) id: 40bcd12f32 (このIDを非表示/違反報告)
めりかな - 米メープルさん» 全然大丈夫です！ありがとうございます♪楽しみに待っています！ (2018年3月12日 7時) (レス) id: 314539f5e7 (このIDを非表示/違反報告)
米メープル(プロフ) - めりかなさん» リクエスト大丈夫ですよ！リクエスト内容はメリカとお兄さんの取り合いですね！分かりました。ただ少し遅くなりますがよろしいでしょうか？ (2018年3月12日 3時) (レス) id: 40bcd12f32 (このIDを非表示/違反報告)
めりかな - いつも楽しく読ませていただいてます♪初コメでいきなりですがリク大丈夫ですか？表面上では優しいけど実は取り合いになってるアメリカさんとフランスさんが見たいです。分かりにくくてすみません…もしお時間ございましたらお願いします！ (2018年3月11日 22時) (レス) id: 314539f5e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：米メープル | 作成日時：2017年11月30日 20時
