【APヘタリア】お国さんとの恋愛地図【短編集】

やっぱり変なの【アーサー】 ページ30

変なのの続きです

あれから車内では一言も喋らなくアーサーの家についた。
アーサーの家の中はアンティークで統一していてアーサーらしい感じ。

ぼーっと中を見てアーサーに何を作るのか聞いたら｢え、あ……サンドイッチと目玉焼き｣と呟いた。

｢ふーん……あ、アーサーの紅茶飲みたい｣
｢俺のか？｣
｢うん、アーサーの紅茶結構好きだから飲みたいな｣
｢そ、そうか……｣と顔を少し赤くしていた。

それからアーサーのサンドイッチや少々焦げた目玉焼き等を食べて食後の紅茶を飲むことになった。

庭が見えやすい所にソファーがありそこに座りアーサーと一緒に庭を見つめた。
薔薇が綺麗に咲いてあり一生懸命育てたんだなと思いながら紅茶を飲んでいたら｢A……｣といきなり私の手を取り見つめてきた。

｢な、なに？｣と驚いている私を無視し｢いや、その……お前の顔を見ていたらつい……｣と少々頬を赤くしていた。
｢そ、そう……｣
｢っ……｣と何故か悔しそうに顔を下に向ける。

何か言いたそうだ。
そんな言いたそうなアーサーに｢……ねえ、アーサー、言いたいことあるなら言っていいよ？｣と言ったら覚悟を決めたのか｢あ、あのな……の事が好き……だ｣と言った。

しかし所々小さくて聞き取れない。
だから｢……何言ったか分からないからもう一回言ってくれる？｣と聞き返したら。

｢だ、だから、お前のことが……好きだ。付き合いたい……｣とさっきよりもぎゅっと手を握ってきた。

｢……え、ええー！？｣
｢そ、そんなに驚くなばか！｣
｢いや、驚くよ……だってあのアーサーだよ？ツンデレのアーサーが告白とか……まさかフランになんか言われたの？｣

｢あのクソ髭には何も言われてねえよ｣
｢そう……｣
｢で……返事は？｣と何故か徐々に顔が近づいていく。

｢え、えーとうーん｣と目を逸らしなが呟くも｢どうなんだ？｣と言わんばかりに顔が近づく。

それに耐えられなくなり｢か、顔近い……｣と言えば｢仕方がねえだろ……返事聞きてえんだからさ｣と言いさっきよりも近くなり後数センチしかないところまで来た。

耐えられなくなり｢あーもう分かったよ……私もアーサーの事好き！付き合う！だから顔近いから少し離れて！！｣と言ったらアーサーは顔を赤くし｢……A｣と呟いた。

｢な、なに？｣
｢大好きだ｣
｢う……私も大好きよ｣
｢ふっ……絶対に離さねえからな｣と私を抱きしめて優しくキスをした。

やっぱり今日のアーサーは変だった。

終わり

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