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あなたside
「…Aさん、ですか？」
お昼の休憩時間、会社の近くのカフェで聞こえた声は初めて聞くものだったのに、聞きたくなかった、と思ってしまうほどには気分は最悪で。
振り返った先にいる彼女が名乗らなくても、誰かなんて分かってしまう私は、余裕がないくせに敏感になりすぎている。
「…そう、ですけど」
「やっぱり！あ、私、目黒さんの知り合いの美咲です。前に写真で見せて貰った事があって、綺麗な人だなって思って覚えてたんです。お会い出来て嬉しい」
ニッコリと笑った彼女から出てくる言葉には全く嫌味が感じられなくて、逆に胸が痛い。
可愛い、と思った。
サラサラの長い髪は顔の小ささと目の大きさを際立たせていて、身長は高くないけどスラッとした手足がモデルである事を証明している。
隣に並ぶ事を躊躇ってしまうほど。
…なるほど、彼のタイプは本当はこういう子なのか。
一周回ってそんな事呑気に考えて、今のこの現実をどう受け入れるかを無意識に頭の片隅に追いやっている。
「一緒に、良いですか？」
二人掛けのテーブル席、空いた向かいの席に目線をやり遠慮がちに言う彼女に、「どうぞ」とすんなり言葉が出てくるのは動揺を感じ取られたくないからなのだろう。
「お仕事、この辺なんですか？」
「うん、美咲ちゃんは？」
美咲ちゃん、と呼ぶ事に一瞬躊躇ってしまった事がバレないように目の前のコーヒーを飲む。
「私は、…今日、講義無くて」
そうか、年下。
彼女はまだ大学生。
そんな事実にさえ息が上がりそうになる。
いつからこんなに、余裕がなくなってしまったんだろう、私。
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バンビ(プロフ) - 弥生さん» 弥生様、コメントありがとうございます。こんなめめが想像出来過ぎて私も苦しいです。笑 最新作の照君も、どうぞよろしくお願いします。 (2022年4月26日 20時) (
レス) id: 3e6ac61619 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - シリーズ楽しく読ませて頂いてます。この作品のめめがめめ過ぎて苦しー！ってなりました。最新作も更新を心待ちにしています♪ (2022年4月26日 17時) (レス) id: 7916499826 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ねこさん» ねこ様、コメントありがとうございます。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。 (2021年11月21日 22時) (レス) id: 7af38d1460 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - すごく素敵なお話で大好きでした。完結おめでとうございます^_^ (2021年11月21日 22時) (レス) @page44 id: b63bd495ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ
| 作成日時：2021年10月16日 18時
