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「Aは、そのままでいて。色んな事、勝手に決め付けて、押し付けて、…傷付けて、ごめん」
後ろからギュッと抱き締めて、彼は言う。
「…急に誘われたら断るようにする。Aが食べたいものを食べたい。掃除も洗濯もなるべくするし、服は裏返しに脱がないようにするし脱ぎっぱなしにもしない、から。だからさ、」
「美咲ちゃんと付き合って気付いたんでしょう」
私はどこまでも臆病者だ。
「……そう、だけど。でも、美咲ちゃんには失礼だって分かってるけど、俺はずっとAの事が好きだった。今も、変わらずずっと」
「…うん」
「信じて貰えないなら、信じて貰えるまでずっと言う。ウザイって言われても、伝わるまで好きだって言い続ける」
彼は腕の力を緩めると、私の手を引いて向かい合わせた。
クールでスマートなイメージがある彼が笑っちゃうくらい必死で、だけどカッコよくて。
「そのぐちゃぐちゃな顔も、俺は好きだよ。だから」
そっと頬を撫でる彼の手も、優しく見つめるその表情も、愛おしくてたまらない。
「もう一度、隣に居させてください」
一緒にいた七年と、離れていた半年。
どちらも大事で必要な時間だったと、今となっては思う。
だけど、彼のいない生活は私には向いていないのだとよく分かった。
だからもう、蓮が隣にいない人生なんて、考えたくない。
「…私も、蓮がいなきゃダメみたい」
口角を無理やり上げてみても、目から溢れるものは止まってはくれないけど、それでも。
「好き、蓮が、好きだよ」
言ってしまえば、今までの全てが浄化されていくみたいに心が軽くなる。
ギュッと思い切り正面から私を抱き締める蓮に、私も腕を回した。
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バンビ(プロフ) - 弥生さん» 弥生様、コメントありがとうございます。こんなめめが想像出来過ぎて私も苦しいです。笑 最新作の照君も、どうぞよろしくお願いします。 (2022年4月26日 20時) (
レス) id: 3e6ac61619 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - シリーズ楽しく読ませて頂いてます。この作品のめめがめめ過ぎて苦しー！ってなりました。最新作も更新を心待ちにしています♪ (2022年4月26日 17時) (レス) id: 7916499826 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ねこさん» ねこ様、コメントありがとうございます。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。 (2021年11月21日 22時) (レス) id: 7af38d1460 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - すごく素敵なお話で大好きでした。完結おめでとうございます^_^ (2021年11月21日 22時) (レス) @page44 id: b63bd495ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ
| 作成日時：2021年10月16日 18時
