関わらない関われない ページ6
…
貴「 ………………… はぁ 、」
” 泣いちゃったよ 、”
あのときの山田くんの顔が 、頭からこびりついて離れない 。
バレンタインデーから一週間がたった 。
相変わらず山田くんは私にお弁当を作ってきてくれている 。
……………… でも 。
涼「 ……… ん 、これ弁当 、」
貴「 っあ 、ありがとうございます 、!」
貴「 ………… っあの 、!! ……… 、」
必要最低限の言葉しか 、交わさなくなった、こと 。
声をかけようと思って顔をあげたときには 、もう山田くんは男の子たちとどこかへ行ってしまったみたいで 。
寂しいな 。
………… バカだなぁ 。つくづく思う 。
__ ピロン 、
不意になったLINEの通知音 。
マナーモードにするの忘れてたな 、って少し慌ててバッグからスマホを取り出す 。
貴「 ……… 慧くん 、」
「 おはよう 。今日放課後ちょっとデートでも行こーよ 。」
あの日から 。
睡眠薬を大量に飲んだりすることもなくなって 、他の女の人といたりすることもなくなった 。
最近は 、慧くんの方からこうやって誘ってくれる 。
.
.
.
.
だから 、山田くんと一緒に帰るなんてことは 、私もできなかった 。
____ 神様はいじわるだ 。
なんて 。
そんな少女漫画みたいなことは頭に浮かんでこない 。
自業自得
怠慢
……… 別に怠けてる訳じゃなかったんだけどな 、
結果的に 、自分のせいで 、私が弱いせいで 。
関わりたくても 、関われない 。
ううん 。もう極力 、関わらないんだ 。
…
77人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りる 。 | 作成日時:2018年4月30日 16時