恋のマネージュ - 2 -

好きな人なんて ページ33

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……… 結局 。

私は山田くんを断れなくて 、
家に帰って 、片付けて 、





しばらく出していなかったチョコを溶かすためのボウルとか泡立て機とか 。

よくわからない感情でキッチンに並べた 。









父「 誰かに作るのか ?? 」

貴「 っな !! ちょっ 、、違うよ !! 」

父「 ふーーん ? 」

貴「 もうっ !! 」









午前中チョコ作り 。

午後チョコを固めつつ勉強 。ラッピング 。





自分の手帳に書いたその二行 。
なんのために 、こんな少しのことをメモしたのか 、自分でもわからない 。









父「 ……… よし 。じゃあちょっと仕事行ってくるぞ ! 」

貴「 え 、? 」

父「 仕事 、またゆっくり始めることにしたんだ 。」









お父さんは 、前と同じように 、キラキラと笑ってた 。

また仕事再開できてよかったな 、

そんな気持ちは一瞬で消えた 。









” 山田くんとふたりっきり ”









心の真ん中はそれだけ 。
あっという間に心臓は高鳴って 、
あっという間に胸が苦しくなった 。


なんでだろう 。
感じたことがあるような感覚 。





もう恋はしないって決めたの 。





あんな辛い思いをするのなら 、
好きな人なんて作らない方がいい 。









父「 じゃあ 、行ってくるよ 。」

貴「 いっ 、いってらいっしゃい 、」









待って 、とも 、ここにいて 、とも言えなくて 、嬉しそうに家を出ていくお父さんを 、見送るしかできなかった 。

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