恋のマネージュ - 2 -

悪くないはず ページ26

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「 気をつけー 、れいっ 」

「「「 さよーならー 」」」









なんだか今日は 、1日憂鬱な日だった 。
ひとつ何か上げるとしたら 、お弁当箱を返すときくらいだ 。

そのときだけ 、こんな暗い気持ちとは裏腹に 、心臓も体も 、









すべてが最高潮になるんだ 。


ダメだな 、これじゃあ 。
私は慧くんのことが好きなんじゃないの 、?
ううん 、





＿＿＿ 私は慧くんのことが好き 。

ただ 、ただ 。
毎日会えるわけじゃないし 、彼は不思議な人だから 、愛情表現がちょっとへたっぴなだけなんだ 。









…… だから 、優しくしてくれる山田くんに少しドキリとしてしまうだけ 。

…………… それだけ 。なの 。









涼「 Aーーっ 、一緒に帰ろーぜ !! 」









断れ 、断れ 、

断れ 、私 。


だって 、もし ………… 。









貴「 …… 、っはい 。」









なのに 。
うなずいてしまうのはなんで ?
断れないのは 、なんで ?




この想いに名前をつけるのは 、

……… 慧くんを裏切ることになるんだよ … 、?




わかってる 。
わかってるのに 、

こんなときに限って 、あの日がそのまんま頭に蘇る 。









もしかしたら 、
あのとき 、本当にあの綺麗な女の人とキスしてたかもしれないじゃない 。

だったら 、一緒に帰るくらい …… ダメなことじゃ 、ないよね 、?


＿＿ うん 。そうだ 。
私は 、悪いことをしてるわけじゃない 。
まちがったことをしてるわけじゃない 。
慧くんを裏切るようなことも 、









……… してない 。

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