恋のマネージュ

優しい嘘 ページ28

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涼「 父さんいるけど気にしなくていーから 。」

貴「 … ご家族そろってるのに … 、すいません 。」

涼母「 んまあ !! なんていい子なの 、。あんたも見習いなさい ! 」

涼「 っいって 、! 」









微笑ましい親子のやりとり 。

山田くんの家は 、本当に絵に描いたような素敵な家族なんだと思う 。





ふと近くにあった時計を見ると 、もう夜の7時 。


スマホを確認するけど 、お母さんからは一件の着信もない 。




… きっと妹とクリスマスパーティでもしてるんだろうな 。









なんてったって 、私は家を出るときに 、「 友達の家にクリスマスパーティをしにいく 」なんて言ってきちゃったから 。



遅くなるかもしれない 。と後から送ったラインには 、既読のマークだけついて 、返信はなかった 。









貴「 あ 、! 山田くんのお父さん 、ですか ? … こんにちは 、」

涼父「 おぉ 、君がAちゃんか 。よく来たね 。」









山田くんと似ていて 、端正な顔立ちのお父さん 。





… にしても 、なんで山田くんのお父さんまで私の名前を知ってるんだろう 、。


不思議に思って 、隣にいる山田くんにちらりと視線を送ると 、すぐに逸らされてしまった 。









涼母「 … あれ 。お母様はいらっしゃらないの ? 」

貴「 …っ 、えっと 、」









ますます不思議に思って首をかしげそうになっていると 、山田くんのお母さんから鋭い質問 。

好きな人から逃げてきました 、とも言えないし… 。









涼「 … 友達とのクリスマスパーティに行こうとしてたら 、道に迷ったんだとよ 。」

貴「 っえ 、」

涼「 … ほんっとお前ってどこまでも鈍いなぁ 、」









驚いて山田くんを見ると 、話を合わせろ 、とでも言うように目配せをしてきた 。









貴「 … っそうなんです 、! 」

涼「 泊まりがけのパーティだったんだろ ? … もう今から行くのは無理だろ 。









なぁ 、俺んち泊まれよ 、」

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