恋のマネージュ

秘密の場所 ページ17

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友達に 、一緒にお昼食べよう 、と言われたけど 、やっぱり山田くんとの約束を破るわけにもいかず 、なんとか理由をつけて教室を出た 。









貴「 … 山田くん 、」

涼「 おっ 、A 。遅ぇから来ねーかと思ったよ 。」

貴「 すいません 、」









昨日と同じ場所に腰かける 。





… 私は 、今日 、山田くんに言わなきゃいけないことがある 。



慧さんの彼女になった以上 、山田くんと深く関わることはダメだと思うし 、

山田くんにも迷惑をかけてしまうと思う 。









貴「 … 今日は 、お話があって 、」

涼「 … 話 、? 」

貴「 はい 、









あの 、私 、ある男性とおつきあいしてるんです 。」









私がそう言うと 、山田くんは 、私の目を見つめたまま 、固まったように動かなくなった 。



… ほら 、また 。反らしたいのに反らせない 。









涼「 …そっか 。で 、俺とこういうことするのやめたいってことだよな ? 」

貴「 … えっ 、と 、」

涼「 … ごめんな 、むりやり 。」









山田くんは 、ごめん 、と言って視線を反らした 。


山田くんから反らしたのは 、初めてかもしれない 。









貴「 っいえ 、むりやりなんかじゃないです 、! とても楽しかったですし 、」

涼「 ん 、よかった 。」









悲しそうに笑って 、「 弁当食おーぜ 。」と言って 、体をお弁当の方に向けた 。









涼「 … あの 、さ 。」

貴「 … なんですか 、? 」

涼「 弁当はさ 、毎日作らせてよ 。A倒れたらその彼氏さんも悲しむだろ 、? 」









無理に笑ってるのがわかる笑顔 。

だって 、いつものようにキラキラしてない 。
… 慧さん 、これくらい許してください 。









涼「 … 食うだけで良いから 。感想とかいらないし 、俺と一緒に食べなくても良い 。」

貴「 … もちろんです 。」

涼「 … え 、? 」

貴「 私 、山田くんのお弁当 、大好きですから !! 」









私がそう言うと 、山田くんは驚いたような顔をして 、その後 、いつものように笑ってくれた 。









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付き合ったら 、なるべく他の男の人とは深く関わらない 。

自分の彼氏 、… 慧さんだけを愛す 。









私は 、そういうものだと思ってました 。

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