恋のマネージュ

つんつん男が言いかけたこと ページ15

早く家を出てしまったぶん 、早く学校につく 。

さすがに慧さんにも会わなくて 、でも 、なんだか安心してしまった 。



だって一応この髪型だし 、。
家を出て最初に会うのが慧さんなのはちょっと反応が怖い 。









学校に着くけど 、やっぱり人はまばらで 。

自分の髪の毛を隠すようにして階段をかけ上がる 。









貴「 … おはようございまーす 、っ山田くん ?! 」

涼「 … あ 、A 。っ ?!?! 」









誰もいないだろうとは思ったけど 、一応挨拶をする 。

のぞくようにして教室を見ると 、一人でもくもくとペンを動かしてる山田くんがいた 。









貴「 っあ 、! あの 、今いつものに戻してくるから 、!! やっぱ変だよね 、… っわ 、! 」









私を見て固まってる山田くん 。

やっぱり変だったよね 、。
慌てて言葉を並べると 、急に視界が真っ暗になった 。









… 山田くんに抱きしめられてるんだ 、。









涼「 … っやっば 。かわいすぎんだけど 。




… ね 、男がなんも思ってねぇ女に 、キスなんかすると思う 、? 」









私を少し離すと 、じっと見つめてくる 。

どういうことかわからなくて 、目を反らそうとするけど 、なぜか目が離せない 。









… でも 、私は慧さんの彼女だ 。

もう一回キスをされることは許されないことだ 。
なんとか山田くんの腕の中から抜け出そうとするけど 、ぎゅうっと掴まれて動けない 。









涼「 … ねぇ 、俺さ 、Aのこと 、」









山田くんがなにかを言いかけたとき 、がやがやとしゃべるクラスメイトの声が聞こえた 。

焦って山田くんの方を見ると 、寂しそうな悲しそうな顔をしてる 。

なに言いかけたんだろう 、









涼「 … わり 、何でもねーから気にすんな 。」

貴「 … え 、あ 、いや 、。」

涼「 あと 、これ今日も作ってきたから 、食えよ 。」









昨日と同じバッグを手渡される 。

お礼を言う前に 、ぐいっと引き寄せられて 、









涼「 … あの場所で待ってっから 。」

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