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10-1話 ページ31

その日の夜、紺炉は風呂上がりの名前に声をかけた。

「おい!名前。突然だが明日一日、詰所のことはかまわないから用事を頼まれてくれねぇか?」

『へ?用事.....?』

「あぁ。第八の女性陣がお前の料理の腕を見込んで教えてほしいみたいなんだが.....この前、浅草に来た時にお前のバランスの良い食事を気に入ったみたいでな...若い奴らもいるから体作りに良いからって料理を教えて欲しいということなんだ。」

「そう言ってくれると嬉しいな...ん?でも、第八には凄腕の中隊長さんがいるんじゃ.....』

紺炉は一瞬、ギクリ。と、体が跳ねそうになったがグッと堪えて予想していた言葉に対しての理由を考えていた。

「あぁ、それはだな.....浅草は和食が多いだろ?ハイカラな料理はあまりなく、バランスの取れた食事だからそのメニューを教えて欲しいということなんだ。」

確かに浅草は和食中心の料理が多い。そして、詰所で家事を任されている名前は隊員達の体調だけでなく体作りのことも考えて栄養バランスを毎食考えて使っているため、隊員達は滅多に病気をすることもなければ体格も恵まれている人達が多かった。
名前は毎日こなしていたあり前になっている家事で褒められるとは思わなかったのでとても嬉しそうな笑みを浮かべていた。

『じゃあ行ってこようかな...あ、でも道知らないんぁけど大丈夫かな.....』

ほとんど浅草から出たことのない名前は道のりが不安だったが、第八の隊員が迎えに来てくれるとのことでホッとした。

「帰りは俺が迎えに行くから安心しろ。じゃあ、明日はよろしく頼むぜ。」

『うん。わかった!おやすみなさい。』

そう言って紺炉に挨拶をして部屋へ向かっていると急に腕を掴まれて引っ張られた。

作者より→←9-3



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sun(プロフ) - ゆ - さん ありがとうございます^^不定期更新ですが頑張ります! (2021年1月25日 21時) (レス) id: d64509f038 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き楽しみにしてます!!無理ない程度に頑張ってください!! (2021年1月20日 22時) (レス) id: 0885cf56a4 (このIDを非表示/違反報告)
sun(プロフ) - 申し訳ありません。外しました、ご指摘ありがとうございました。 (2021年1月14日 2時) (レス) id: b6ed430f0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sun | 作成日時:2021年1月13日 13時

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