この恋は必要十分条件ですか？

必要十分条件 ページ21

福也さんがやらかしました。



「え、福也さんとAさん付き合ってんすか！？」


事の発端は食事。(前話参照)福也さんがついポロッと言ってしまった。




そして、翌日。


「え、付き合ってたんすか？」

「前聞いた時、付き合ってないって言ってたじゃないすか！」



質問攻め。



「Aのどこが好きですか〜？」

泰ちゃんがからかいながら福也さんに問いかける。


「…んー、全部？」


言ってしまった当の本人はなぜが飄々としている。それに比べてわたしは…。



「Aさ〜ん、どーゆーことっすかー？」


「いや、あの…」




オロオロしています。


「可愛いね、」


「はぁ！？！？」

なんてことを言うんだ！公開処刑！



「福也さん、めっちゃ甘い…」



「ま、まさか…」


「全部策」


やられた。でも、なんか安心。みんなに言ってもらえないから一方的な想いだったのかな…って。ずっと心配だった。




「福也さんのばーか」






私と福也さんは必要十分条件






❦ℯꫛᎴ❧

完結のお知らせ→←食事

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す