彼氏として ページ22
そんなこんなで付き合い始めた私たち。
そして…。
「あ、由伸さんの愛しの彼女」
「宮城くん、言い方…」
「あ、趣味悪い女」
「ちょっと、泰輔さん!?」
「共感、A、大丈夫か?」
「いや、若月さん、辛辣ぅ」
「俺の妹とった…」
「いや、実の妹じゃないっすよね…」
オリックスメンバーへご報告した際、ボロクソに言われた私たち。まあ、愛されてるっていう解釈でいい感じですかね、多分。
「え、Aに彼氏!?!?嘘…しかも、相手は山本由伸…、君、勝ち組中の勝ち組じゃん、なんなの、ほんとに…」
「彩音、おつかれ」
「やかましいわっ!」
彩音にも、彼氏出来ると思うんだけどなぁ、なんて呑気に考えてると、
「A〜」
「あ、彼氏さんのお出ましだね」
「由伸、なんで…」
「別に来てもいいやーん、」
由伸は付き合い出してから甘々になってきている気がする。ずーっとギュッとくっついてくるし、手も繋いでくるし。
騒ぎになるのも嫌で、由伸をVIP室へ追いやると、2人だけの空間。今は仕事中なんだけど、まあいっか、なんて。
「なーあ、こっち見てや…」
「…ん…ちょっと、今仕事中だよ、」
「知ってる、」
そんなこと言いながらハグしてくる由伸。
「なにしてんの、」
「充電」
ちょっと前に同じようなことあったような…。デジャブ…?
ちょっとだけ由伸side
「なにしてんの、」
「充電」
付き合う前にも同じことをした記憶。あの時は、嫉妬してしたけど、今は彼氏として。今、ここがAが勤務している病院であるということを忘れて。
ℯ𝓃𝒹
105人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:renren | 作成日時:2023年2月2日 18時