恋は盲目 ページ6
「そういうことでお願い!」
ただいまお昼の休憩時間。
同僚の今宮彩音(イマミヤ アヤネ)に合コンの人数合わせを頼まれている。この人は、彼氏が早く欲しいと、ことある事に言っている現実を見ない系女子だ。
「嫌だって、私はそういうところで運命の人を探す気は無い」
「Aはいいよねー、カッコイイ野球選手がいるからね」
「彩音は合コンなんかやめなよ、」
「嫌っ!」
「あー、もう、変な男に捕まっても知らないからね」
「じゃあ野球選手紹介してよ…」
「紹介って接点ぐらいあるじゃない、声掛けてみたら?」
「できたら苦労しないよ」
「その苦労を乗り越えるのが一番の近道だね、じゃあVIP室行くんで」
私を止める彩音の声が聞こえるが、聞こえないふりをしておこう。
「合コン…ねぇ」
私達もそろそろ結婚を考える歳になった。でも、私の周りの男性って野球選手とかアスリートばっかり。とてもじゃないけど、私と釣り合うわけが無い。まず私を選んでくれると保証されているわけでもない。
「まあ、恋愛って勘違いから生まれるんでしょ」
恋は盲目。私はそんなのに引っかかるようには思えない。から、恋などこの歳になって、しようと思ってするものではないと思う。
「Aちゃん、お客さん」
「はーい!」
ガチャ
「Aちゃん、久しぶり」
「の、能見さん!?」
とんでもないお客様がいらっしゃいました。
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作者名:renren | 作成日時:2023年2月2日 18時