登校 ページ2
「もうすぐ終業式か…」
桜のつぼみを見ながら、そんなことを呟く
まだ咲いていない桜から差し込む光を見て、私は胸を高まらせた
もうすぐ春休み…
そのあとは…2年生になるんだ…!
鼻歌を歌いながら、スキップしていると
「A!おーい!」
「あっ、美香!」
親友の美香だった
美香は、高校から知り合った親友。一緒に遊んだり、喧嘩もした、だけど、そんな経験を知ったからこそ、今の私達は親友でいられる
「そういえばさぁ、朝、先輩見かけたんだけど、なんか悲しそうな感じだったんだよね」
美香が頭の後ろで腕を組みながらそういった
悲しそう…か…
昨日、なんかあったのかな
美香もあんまり気にしてない様子で、学校につく頃には、そんなことは忘れていた
校門に差し掛かったところで、なにか違和感を覚えた
先輩がもっている荷物…それはとても大きく、重そうだ
「ねぇ、何あの荷物…大きすぎない?今日、何かあるのかな?」
美香が心配そうに先輩を見つめる
たしかに…今日何かあったのかな?
一年生の私達には、知る由もないんだけど
でも…この時の私は知らなかった
あのあと…とんでもないことが起きるとは…
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作者名:アスハル | 作成日時:2019年9月15日 17時