【銀魂】真選組監察方の紅一点②【山崎退成り代わり】 (ページ47)

今日:6 hit、昨日:16 hit、合計:28,518 hit

星空と花火と告白と④ ページ47

とりあえず観るならアクション映画かな？と思ったので、それを再生してもらう。

というか、私が好きなやつじゃんコレ。
なんで知って……いや、考えるのよそう。

私は考えを振り払うように、お酒の入ったグラスに口をつけた。

あ、これめっちゃ美味しいって噂の日本酒じゃん…！！

『………』

映画館ならまだしも、こうしてテレビ画面を前に映画観ていて無言っていうのもなんだかなぁ…

『(映画の感想とか、話せばいいんだろうか…)』

私は、テーブルを挟んで向かい合って座っている万斉を見つめる。

最近コイツは、私と話す時はヘッドホンを外すようになった。

なんか、「A殿の可愛らしい声をもっとよく聞きたいから」とか恥ずかしいことを平然と言っていた気がする。

私の視線に気がついた万斉が、更に私の言いたいことを察したのか、口を開いた。

「映画の感想も勿論良いが……せっかくなので、A殿のことを教えて欲しいでござる」

私のこと？

『…散々、人のこと調べ尽くしておいて？』

スリーサイズとか勝手に調べておいて、今更何を言ってるんだろう…

とジト目で万斉を見ると、

「本人に直接話を聞くのとは、また違うであろう？」
と返された。

それこそ、好きな物や好きな事に関しては、何故それが好きなのか、本人に聞いてみないとわからなかったりするだろうと万斉は言う。

そういうものかな…？
まあ、私個人の話なら良いか。

『言っとくけど、真選組に関する情報は教えないからね』

中には幕府の政(まつりごと)に関わるような重要な情報もある。

そういうのは、拷問されても絶対に教えない、と釘を刺しておく。

「それは拙者も同じでござる」

鬼兵隊に関する情報は、いくらA殿が可愛くおねだりしても教えられぬよ。
あと、おぬしに拷問なんてせぬ。

と言われて、

『誰が可愛くおねだりなんかするかァ！！』

思わず叫んでしまった。

やんないし！というか、別に聞くつもりもなかったし。

それと、拷問云々の前にオメー私のこと刺しただろうが！！と思ったけど、今は言わないであげた。

なんか、結構気に病んでるっぽいから。