さっさとお帰りくださいご主人様�� ページ27
軽くお店の説明をし、
更に『こちらがメニューで…』
とメニューの説明をしようとした所で、沖田さんが間髪入れずに言った。
「じゃーこの、ふわふわオムライス3人分くだせェ。あとこのお絵描きラテアートも3人分」
注文早えーなオイ。何？調べてきたんか？
「あ、近藤さんはチェキどうします？」
「ちちちチェキ！？」
なんでそんな動揺してるんですか近藤さん。
「……オイ、遊びで来てるんじゃねーんだぞ」
「じゃ、土方さんはチェキ無しで。せっかくメイド姿のAとツーショット撮れるのになーー勿体ないですねィ」
「……やっぱりチェキ付きにしとけ」
別に写真くらい、屯所でいつでも撮ってあげるのに…メイド服は嫌だけど。
「いやしかし、俺にはお妙さんという女性が…」
うん。お妙さん的には近藤さんがメイドさんとチェキ撮ろうが超絶どうでも良いと思うし、
何なら気軽に私の名前出してんじゃねーよストーカーゴリラ野郎くらいには思ってるよ近藤さん。
結局、3人共チェキ付きのコースになった。
注文を取り終えて、一息つくためにバックヤードに入ると、メイドの娘たちに囲まれて色々聞かれた。
「ザキ子ちゃんの知り合いなの！？」
「鋭い目の黒髪の人めちゃくちゃカッコイイじゃない〜」
「ベビーフェイスの人も素敵だよね！可愛いとカッコイイが共存してる感じ最高〜！！」
良かった…真選組の幹部3人ってのはバレてないみたいだ…
てか、見た目に騙されちゃダメだよ皆…！！
黒髪のほうは重度のニコチン中毒で極度のマヨラー野郎だし、
ベビーフェイスはああ見えてサディスティック星から来た腹黒ドS王子だから。
……あれ？皆、近藤さんは？
出来上がった料理は別のメイドさんに運んで貰おうと思っていたのに、結局私が運ぶことになった。
テーブル担当制じゃないのに…
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作者名：めぐりずむ | 作成日時：2021年8月10日 18時
