【銀魂】真選組監察方の紅一点②【山崎退成り代わり】 (ページ19)

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お掃除のお時間ですご主人様ページ19

あの後、店長には、

「ザキ子ちゃんは、いわゆるツンデレなのねぇ～」とか言われて、結局勘違いされたままだ。

解せぬ。
店長、基本的に良い人なんだけどな…

とりあえず、約束通り万斉はお店に通って来なくなった。

そしてその後、

数日も経たないうちに、私は今回の任務の標的である攘夷浪士たちに出会うことになる。

「おかえりなさいませ、ご主人様。久しぶりのご帰宅ですね～」

そう言って入口に居たメイドの娘が出迎えたのは、4人組の男だった。

『(来た！恐らくアイツらだ…)』

男4人組。
廃刀令のこのご時世に刀を帯刀しており、見た目は浪人のそれに近い。
うち1名、布で口元を隠している男が居る。
他に仲間らしき輩は見当たらず、恐らく4人で行動しているものと思われる。

私が事前に調査して得た情報と、更に店長に聞いていた特徴とも一致する。

店長からは、
「ちょっと困ったご主人様(お客様)たちがいてねぇ…話してる内容がちょっと物騒っていうか危険思考というか……私にはよくわからないんだけど。
あと、個人的に連絡先の交換を迫られたってメイドの娘たちもいたりして…
ザキ子ちゃんが働き始めてからは来てないんだけど、もしまたご帰宅(来店)されたら気をつけてね？」

と聞いていたけれど…

ひとりの男がさっそく席に案内したメイドの娘に連絡先を聞いているあたり、間違いないだろう。

皆表立っては言わないが、あまり近づきたくないといった空気が漂っている。
知らぬは当人たちばかり。

私は、料理やデザートのトッピングをしながら、奴らの会話に耳を傾ける。

「まさか、あの鬼兵隊の河上万斉がここに通っているとはな…」
「しかも毎日のように居るから、我らの憩いの場が失われるところであったぞ…」
「全く、何故奴がここに…あっ！そこの君、連絡先を…」
「……」

…やっぱりアイツのせいじゃねーかァァァ！！

ちょうど、可愛らしいクマのアイスが乗ったパフェにトッピングしていた私は、思わずクマの顔にウエハースを突き刺してしまう。

ああ、脳天をかち割られたクマさんになってしまった…

まあ、1つだけ分かったことがある。コイツらと万斉は全然別の勢力ということだ。