盂蘭盆地獄祭り�� ページ39
「〜〜っお前は隣の店の鍋を食え！激辛スープだってよ！」
鼻を押さえながら叫んだ白澤の言葉に、シロが鼻をクンクンさせて言った。
「そういえば、何かさっきから鼻がピリピリするね。辛い香りがする」
チラリと皆で隣の屋台の方を見ると──
「狸汁、いかがですか〜ちょっと臭いけどクセになる味。辛いですよ〜」
"かちかち山"でも有名な兎獄卒の芥子が、狸鍋の屋台を出していた。
「お盆祭りは血祭りですよぉぉ〜」
真っ黒いオーラを出しながら芥子が呟く。
(心の)闇鍋！！
と、その場に居る誰もが思った。
『あの子も闇が深いよなぁ…』
Aは芥子の様子を見て苦笑する。
「狸」という言葉でスイッチが入って所謂バーサーカー状態になる芥子は、
彼女的には『ちょっと鬼灯君に似てるとこがある兎の女の子』といった印象だ。
狸に対する恨みの闇が深すぎて、ちょっと心配だったりする。
「臭みがあるからか、なかなか売れません」
先程と打って変わってシュン…とした芥子に、
「味の濃い麻婆タヌキにしてみたらどうですか。味見は隣の天国連中がしてくれますよ」
と鬼灯がアドバイスする。
「ホントですか」
つぶらな瞳をキラキラさせて言う芥子を横目で見て、
「(……ついに巻き添えにされた…)」
桃太郎は、白澤と共に"天国連中''という括りにされて
しまったことを心の中で嘆いた。
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めぐりずむ(プロフ) - 愛梨さん» コメントありがとうございます！！今後も頑張って更新していきますので、これからも読んで下さると嬉しいです！！ (2021年8月28日 22時) (
レス) id: ef3bd6ce41 (このIDを非表示/違反報告)
愛梨(プロフ) - 鬼灯の冷徹が好きで探してたら作品を見つけて一気に見ちゃいました！！すごく良いと思います！！更新待ってます！！ (2021年8月27日 19時) (レス) id: f200af67bb (このIDを非表示/違反報告)
めぐりずむ(プロフ) - 水傘るんさん» コメントありがとうございます！励みになりますー！ (2021年7月26日 20時) (レス) id: ef3bd6ce41 (このIDを非表示/違反報告)
水傘るん(プロフ) - 成り代わり系の小説あんまり見かけないので読んでてすごく面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2021年7月21日 17時) (レス) id: 9a4a29443d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐりずむ | 作成日時：2021年7月16日 10時
