ニャパラッチ見参！�� ページ29
『コラ、鬼灯君！乱暴しちゃダメだよ？』
動物を虐めたらダメ！とAに叱られて、鬼灯は小判から手を離した。
『大丈夫だった？』
と再度小判を撫でるAに、鬼灯はため息をつく。
これ以上、ここに居て彼女に絡まれても困るし…
Aのことだから、何でも『良いよ〜』って許可してしまいそうだ。
さすがに、ヌードはOKしないだろうが。
「…わかりましたよ。これから外に行くので、そちらでしたら取材を許可します」
「本当ですかい！？」
その言葉に、小判は顔を輝かせる。
「ただし、写真は私がいいというまで撮らないこと」
「承知ッス！」
『あ、私も視察に行かなきゃ。一緒に行っていい？』
2人と1匹は連れ立って、外へ向かったのだった。
──────────────────────
ここは第1の地獄とも言われる等活地獄。
殺人や、暴行等、殺生を行った者や、更には虫や動物を虐めたりした者が堕ちる地獄である。
桃太郎ブラザーズが勤める不喜処もここにある。
現在鬼灯はそこで、新卒の研修に使う地獄の釜の説明をしていた。
Aはというと、全ての釜にちゃんと火がついているか、上からチェック中である。
「あっ鬼灯様だ！」
声がしたほうを見ると、ひと仕事終えたであろう、シロ、柿助、ルリオの3匹が歩いていた。
尻尾をフリフリしていたシロは、はた、と鬼灯の傍にいる猫に目を向ける。
「鬼灯様ッッ…実は猫派……！？」
ショックを受けたようにシロが叫んだ。
「ねっ…猫…恐るべし魔力…」
「はい？私は金魚派ですが」
ガタガタ震えるシロに、鬼灯は努めて冷静に返す。
「気まぐれ小悪魔がお犬様をも凌駕する……恐ろしい子……！！」
どこぞの未だ連載中の少女漫画を思わせる表情で言うシロに、鬼灯はまたも冷静に返した。
「だから金魚派ですって」
「…ダメだこりゃ」
「シロのやつ聞いてねえな」
柿助とルリオが呆れたように呟いた。
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めぐりずむ(プロフ) - 愛梨さん» コメントありがとうございます！！今後も頑張って更新していきますので、これからも読んで下さると嬉しいです！！ (2021年8月28日 22時) (
レス) id: ef3bd6ce41 (このIDを非表示/違反報告)
愛梨(プロフ) - 鬼灯の冷徹が好きで探してたら作品を見つけて一気に見ちゃいました！！すごく良いと思います！！更新待ってます！！ (2021年8月27日 19時) (レス) id: f200af67bb (このIDを非表示/違反報告)
めぐりずむ(プロフ) - 水傘るんさん» コメントありがとうございます！励みになりますー！ (2021年7月26日 20時) (レス) id: ef3bd6ce41 (このIDを非表示/違反報告)
水傘るん(プロフ) - 成り代わり系の小説あんまり見かけないので読んでてすごく面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2021年7月21日 17時) (レス) id: 9a4a29443d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐりずむ | 作成日時：2021年7月16日 10時
