【鬼灯の冷徹】地獄の閻魔様に成りました【其ノ八】 (ページ10)

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墓守アヌビスの日本訪問② ページ10

「アヌビス、今日もミイラ作り講座か？」

「あ、トト神！お疲れ様です！」

講座を終えて歩き出した私に声をかけてきたのが、トト神。

トト神は知恵の神であり、神々の書記も務めているんですよ！非常に優秀な私の上司です。

「どうした？何やらぶつぶつ言っていたが…」

「はい！またシロ君のとこに行って、話がしたいなあ～と思いまして」

「行けばいいじゃないか。聞けば日本にもミイラの文化があるらしいぞ」

「えっ！？そうなんですか！？」

「やはり学ぶ時は現地で直接話を聞いたほうがいい。私もこの前「モモ・タロー」に出てくる鳥はトキではないと知ったからな」

あ、シロ君のご友人…いや、ご友鳥？のルリオ君のことですね！

「それに、東洋にはいいハーブ…向こうでは「スパイス」だったか？…もあるんだろう。ミイラに使う防腐剤の勉強にもなる。何でも、万能薬もあるとか……」

「なるほど、さすが知恵の神！」

いやぁ～トト神はさすがですね！
さっそく日本に向かいたいと思います。

せっかくなのでエジプトらしく！

「行くのは構わないが…先方にあまり迷惑はかけるなよ」

「勿論です！お土産はどうしようかな～」

「それなら、絨毯はどうだ？」

「あ、絨毯か！なるほどそうします！」

──こうしてアヌビスは、そのまま「そうだ、京都行こう！」的なノリで日本へと旅立ったのだった。