雪�� ページ3
『春一君、来てくれるの？』
「はい。ちょうど向こうもコチラに来る予定だったみたいです」
『ふふ、「持つべきものは友」だね！』
「ただの知り合いですよ」
『もう鬼灯君ってば…こういうご縁は大事にしていかなきゃだよ』
「いや、人前でパンイチになる
なんて会話しているAと鬼灯の側で、
「春一さん…？」と首を傾げている一子と二子に、シロが「この前閻魔殿に来てた、パンツ一丁の人だよ！」と教えてあげていた。
2人もそれで思い出したのか、
「この前のパンツの人」
「パンイチの人」と頷いている。
そんな双子とシロを見て、
「その覚え方はどうなんだ…？」
「まあ認識としては間違ってないよな」と、柿助とルリオは苦笑していた。
「Aママ、待ってる間、雪合戦やろう」
「雪合戦ー」
まだまだ元気が有り余っている双子は、今度は雪合戦にAを誘うことにしたようだ。
「「私たちと勝負ー！」」
『よーし、負けないぞー！』
Aもグッとガッツポーズをして返事をする。
「俺もやるー！」と元気に叫んだシロに、ルリオからツッコミが入った。
「シロお前、雪玉投げられないだろ」
「あっ、そうだった……柿助、ルリオ、サポートよろしく！」
「お前な…別にいいけどさ…」
「結局こうなるのか」
シロにキリッとした顔で言われて、柿助とルリオもチーム桃太郎ブラザーズとして参戦することにしたようだ。
「では私は審判で…」
そんな各々のやり取りを見ていた鬼灯が、審判を名乗り出る。
「雪合戦の公式ルールは人数に合わないので…」
そう言うと鬼灯は皆を集めて、少人数ver.の独自ルールを説明することにした。
「投げれる雪玉は1人10個まで。シロさんたちは3匹で1人とみなします。1回当たってアウトだとすぐ終わってしまうので…当たってよい玉の数は4。
5個目が当たった時点でアウトです。
2対2の勝負で、試合は3セットでどうでしょう？」
『はーい！』
「了解でーす！」
Aとシロが元気良く返事をしたのを見て、鬼灯はさらに付け加える。
「試合ごとに組む人は変えても構いません。
ちなみに、顔面NGとか生ぬるいことは言いません。ここは地獄なので」
「でもさ、A様の顔に当てたら絶対に後で処されるよな」
「……気をつけよう」
なんとなく身の危険を感じた柿助とルリオだった。
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作者名：めぐりずむ | 作成日時：2023年9月25日 13時
