オシャレは人それぞれ�� ページ50
「女の場合はねぇ〜〜男性の気を引くためというより、女同士の見栄の張り合いが大きいのよねえ…」
オシャレな服とかもそうよ？
そう言いながら会話に入ってきたのは、衆合地獄の主任補佐であるお香だった。
『あ、お香ちゃん！お疲れ様』
「…なるほど」
お香が言った"見栄の張り合い"という言葉に鬼灯も納得する。
確かに、女性はそういう面が強そうだ。
「A様は飾らなくても可愛らしいから良いわよねぇ〜」
『そんな事ないよ？』
私、流行には疎いから…お香ちゃんが色々教えてくれてすごく助かってるし…
お香に微笑まれて、Aは照れたようにはにかんだ。
「いいなあ〜俺も流行りの髪型にしたい」
「髪？」
シロの言葉に、思わず鬼灯も首を傾げる。
それまでお香に見とれていた唐瓜が、「シロのは体毛じゃ…」と呟いた。
「桃太郎も今風に変えてもいいんじゃないかなぁ〜柿助もルリオも…」
「桃太郎さんは、あの髪型が"The桃太郎！"って感じがするから良いのでは？」
彼のアイデンティティ的にどうなんだ？と鬼灯は思った。
「あ、白澤様ってさあ〜ちょっと髪型ぱっつんだよね。何か意識してるのかな」
桃太郎の上司である白澤を思い浮かべて、「鬼灯様知ってる？」とシロが聞いてくる。
「………サモ・ハン・キンポー？」
一瞬間を置いてから鬼灯が答えたのは、中国映画で有名な俳優の名前だった。
『鬼灯君、今の子はわかんないよ』
Aにやんわりツッコミを入れられて、
「では、バナナマンの方で」
と、今の子にもわかるような例をあげる。
「あ、わかりやすい！」
なるほどー！と感心しているシロを見て、『多分違うと思うなぁ…』とAは苦笑した。
まあ、鬼灯的には「あの
そんな神獣は、今頃店先でクシャミしているかもしれない。
「女性としてはどうなんですか？天パやら直毛やら」
こだわりあります？と男性陣に聞かれて、お香とAは顔を見合わせる。
「そうねぇ…アタシは本人が楽なスタイルでいいと思うわ」
『うんうん。特に獄卒皆に禁止してる髪型もないし、私もその人が好きなスタイルでいいと思うよ』
要は2人ともそこまで髪型にこだわりはないのだ。
──────────
めちゃくちゃ中途半端ですが続編に移行します〜(--;)
おのれ字数制限…
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作者名：めぐりずむ | 作成日時：2021年12月15日 2時
