オシャレは人それぞれ ページ46
※髪型の話。色々省いたww
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「ストパーかぁ…いいけど高いなぁ〜」
「でもさァ、唐瓜はスッキリしてていいよなー」
「それが、そうでもねーんだよ。伸ばすと巻くから短くしてるんだよ」
「あ、そうなの？昔から短いから、わからなかったよ〜」
「親父がスゲーんだよ。姉ちゃんは縮毛矯正してる」
髪結い処…現世でいう美容室のチラシを見ながら、食堂でそんなやり取りをしているのは、地獄のチップとデール、唐瓜と茄子である。
「直毛は直毛で大変ですよ」
『何なに〜？髪型の話？』
唐瓜君、茄子君、お疲れ様〜
そう言って2人の会話に入ってきたのは、補佐官の鬼灯とそんな彼の上司兼妻であるAだった。
今日は食堂で昼食を取る事にしたらしい。
後ろに、ちょうど休憩をもらった犬獄卒のシロもくっついて来ている。
「あ、お疲れ様です！よかったらここどうぞ」
唐瓜は定食が乗ったお盆を持っている2人に挨拶すると、自分たちの目の前の席を指し示した。
『お邪魔しまーす！あ、蓬君お疲れ様〜』
2人して並んで座りながら、Aはちょうど近くに座っていた鬼灯の幼馴染である蓬に声をかける。
「お疲れ様です、A様」
『あれ？烏頭君は一緒じゃないの？』
Aはそう言うと、鬼灯のもう1人の幼馴染である烏頭の姿を探した。
烏頭も蓬も同じ技術課に居るので、だいたい一緒に行動していることが多いのだ。
「ああ…アイツは…」
「あの
『な、なるほど…』
蓬よりも先に鬼灯が説明してきて、Aは苦笑した。
烏頭の字はなんて書いてあるかわからないくらい汚いので、記録課や取引先の間でも問題になったりしている。
「(今サラッとバカって言ったな…)」
昔からの友人にも容赦ないよな鬼灯様…なんて、話を聞きながら唐瓜は思った。
それから、目の前で割り箸を割って「いただきます」をしている鬼灯に話しかける。
「鬼灯様みたいに髪の毛まっすぐだと、てっきりすぐ纏まるんだと思ってたんですけど…」
「直毛だと1回寝グセがついたら直すのが大変なんです」
『鬼灯君、髪の毛の寝グセ凄いもんね〜』
Aは朝起きた時の鬼灯の髪型が毎日凄いことになっているのを思い出して、くすくす笑った。
ライオンの
言われた当人は不服そうにしているが。
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作者名：めぐりずむ | 作成日時：2021年12月15日 2時
