【鬼灯の冷徹】地獄の閻魔様に成りました【其ノ四】 (ページ35)

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地獄にもハロウィンはあるのです！⑧ ページ35

「ああ、だから最近目の下にクマが絶えなかったんですか」
てっきり徹夜でアニメでも見てるのかと…

「失礼だな！」
他の技術課メンバーにも協力してもらって、ちゃんと作ってたんだよっ！

どうやらクオリティを下げるのは、蓬的には我慢できなかったらしい。

そんな大人気なチョコエッグガチャポンの様子を見て、

「すげー…！！俺もちょっとやりたい…」

と、カラフルなグミを子供たちに配りながら茄子が羨ましそうに呟いた。

「茄子お前…」
ほんっと、思考回路が子供だよな…とスタンプを押しながら唐瓜も呟く。

「大人は後でな」

そんな彼らの呟きを聞いてか、烏頭が答えた。
どうやら後でやらせてくれるらしい。

「こういうのって、虫のフィギュアが入ってたりもしますよね」

「虫は苦手な子供もいるだろ？だから避けたんだよ」

鬼灯の問いに答えた蓬は、「なんでちょっと残念そうなんだよ…」と引き攣った笑みを浮かべる。

「そうそう、女の子向けにアクセサリーとかもあるから、そこは相談して交換し合ってくれ。仲良くな！」

ワイワイやっている子供たちに向けて叫んだ後、烏頭は「あ、そうだ」とAと鬼灯のほうに歩いて来ると、

「これは試作品が完成したやつなんすけど…良かったらA様に差し上げます」

と、おもちゃの指輪を差し出した。

『わ、可愛い！』

女の子が好きそうな可愛らしいデザインだ。

「まるっきりセボンスターじゃないですか」

ラムネ菓子とかと一緒に可愛いおもちゃのアクセサリーが入っているアレである。

「あと指輪はやめて下さいシャレにならないので」

『鬼灯君、おもちゃだから！』
そういう指輪じゃないからっ！と、烏頭相手に牽制している鬼灯にAは慌てて声をかけた。

「お前ってホント…独占欲強いよな…」
昔っからだし、今更驚かないけどよ…

烏頭は頭を掻きながら苦笑したのだった。