地獄にもハロウィンはあるのです！�� ページ34
ちなみに配るお菓子は、
Aと鬼灯はカボチャのクッキー、
シロたちはお煎餅、
唐瓜と茄子はグミ、
お香はキャンディ、
烏頭と蓬はチョコエッグである。
「何故、ラインナップにお煎餅が…」
用意されているお菓子たちを眺めて、鬼灯が呟いた。
『甘いものがあんまり好きじゃない子もいるかなって思って…あとは、1個くらい和のお菓子があっても良いかなって』
お煎餅、無難だけど美味しいし…
自分のところに来てくれた子供たちに、『ハッピーハロウィン！』とクッキーを渡しながら、Aはチラリと桃太郎ブラザーズの様子を伺う。
渡すのは柿助が担当し、スタンプはシロが(肉球で)押している。
「ちゃんと並べよ〜」と子供たちに声をかけて回っているのはルリオだ。
さすが、しっかり役割分担ができている。
シロなんて、スタンプを押すついでに子供たちに撫でてもらっていた。
「あと、チョコエッグってあのチョコエッグですか？」
鬼灯が、子供たちが沢山集っている烏頭と蓬のほうを見て言った。
卵型のチョコの中にカプセルが入っていて、さらにその中に食玩が入っているお菓子のことである。
『うん。烏頭君と蓬君がね、チョコエッグが出てくる機械を発明したんだって』
「名付けて。チョコエッグガチャポンだ！」
こちらの声が聞こえていたのか、気がついた烏頭が誇らしげに目の前にあるガチャポンっぽい機械を指さした。
本来はお金を入れてハンドルを回すと、カプセルに入ったおもちゃがランダムに出てくるアレである。
「名前そのまんまですね」
「分かりやすくていいだろ？」
鬼灯のコメントに、烏頭はニッと笑った。
現世のメダルゲームにあるようなコインを用意したらしく、スタンプと一緒にそれを受け取って、1人1回ガチャポンが回せる…というシステムらしい。
『ね！面白そうでしょ？』
チョコエッグの中にはカプセルに入った動物(主に犬と猫)や海の生き物のミニフィギュア、ミニカー、電車や飛行機等のミニチュアが入っているらしい。
既に子供たちは、ガチャポンの機械とその中身に夢中だ。
「見て見て！可愛い猫！マンチカンかなぁ〜」
「俺、ミニカーだった！」
「わ！俺のは新幹線だ！カッコイイ〜」
「私のこれ、メンダコかなぁ〜？」
と、嬉しそうに報告し合っている。
「蓬がめちゃくちゃこだわって作ったからな」
「クオリティに妥協なんて出来ないだろっ」
子供ってのは、意外とそういうのを見る目が厳しいんだぞ！？
地獄にもハロウィンはあるのです！�│�←地獄にもハロウィンはあるのです！��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めぐりずむ | 作成日時：2021年10月1日 6時
