【鬼灯の冷徹】地獄の閻魔様に成りました【其ノ四】 (ページ28)

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地獄にもハロウィンはあるのです！ページ28

※ぶっちゃけ最後のイチャイチャだけ書きたかったというww
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ハロウィン──
元々は、古代ケルト民族の間で行われていたサウィン祭が起源とされている。

古代ケルトでは11月1日が新年とされ、大晦日にあたる10月31日の夜に先祖の霊が家族に会いに戻ってくると信じられていた。
要は、日本のお盆と同じである。

更には、悪霊や魑魅魍魎も一緒にやって来て現世の人間たちに悪い影響を与えるといわれていた為、人々はお面をかぶったり仮装をしたり魔除の火を焚いたりして、それらから身を守っていたのだ。

現在は宗教的な意味合いが薄れて、大人も子供も仮装をして楽しめるイベントや、遊園地で期間限定のホラーナイトなイベント等になりつつある。

さて、そんな今年のハロウィンだが、
地獄の閻魔庁ではAの提案で、賽の河原にいる子供たちと、それから獄立・焦熱小学校の子鬼たちにお菓子を配ることになっていた。

当の立案者であるAは、『ちょっと準備してくるね！』と自室に戻ってしまったので、
現在、補佐官である鬼灯はそんな彼女を待っている状態だ。

『見て見て鬼灯君～』

部屋から出てきたAは、その場でくるりと一回転してからニッコリと微笑んで言った。

『ハッピーハロウィン！！』

「何故、魔女の格好を…」
いや、可愛いですけど…と口に出そうになるのを堪えて、鬼灯は目の前の彼女を見つめた。

魔女といっても、長いローブやスカートではなく、とんがり帽子にミニスカートタイプのやつである。
全身真っ黒ではなく、所々赤いフリルやリボンやレースがついている。

『せっかくのハロウィンだし、盛り上がるかなって』
リリスさんが、「ハロウィンのイベント時に着る用にどうぞ」ってくれたんだ～

Aの言葉に、「なるほど…」と、鬼灯は思った。
いくら仮装のためとはいえ、彼女が自らこういうタイプの服を選ぶか、ちょっと疑問に思っていたのだ。
直ぐに解決したけれど。

フリルやらリボンやらは、リリスのこだわりなのだろうか？

それにしても…
「…スカートが短くないですか？」

鬼灯の呟きに、
『そうかな？』
黒いタイツはいてるから、気にならないよ？
と、Aは自分の姿を見下ろして言った。

貴女は気にならなくても、私が気になるんですよ…と、内心ため息をつく。

魔女だったら、キキのほうがシンプルで良いのでは…
と思った鬼灯だったが、あっちはあっちで生脚だった…と考えを打ち消したのだった。