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kn「はあ？Aが完璧すぎて劣等感がすごい？」
pi「遠回しな副官自慢ですか？是非うちの隊のトップと交換して欲しいんですけど。」
kn「いや本人の前で堂々と悪口やめろ？」
ぷかぷか、白い煙が空を舞う。
以前まではこの身体に悪い煙を肺いっぱい吸い込めばどうでも良いかとなっていたが、今はどうだろう。
もやもや、それこそ煙のように胸の中で渦を巻いたナニカが消えてくれそうにない。
ちょっと煙草と執務室を出て、そろそろ20分が経とうとしていた。
ut「きっと今僕の分も書類片してくれとるやろ？そういうとこやねんな。」
pi「じゃあ煙草休憩せずに仕事やればええやないですか。」
ut「嫌やん！部屋でずっとおったらAさんめちゃテキパキ仕事こなしてるん目に入るんやもん！」
pi「面倒くさい彼女すかあんた…。」
自分でも分かってるから顔にありありと出すの止めてもらってええですかショッピさん。
pi「にしても珍しいすね。大先生の口からAさんに対する劣等感出るの。」
ut「え、そうなん？」
pi「ああ…せやったこの人忘れとるんやった。あんまり普通やったから調子狂うわ…。」
吸ってた煙草を灰皿に押しつけて火種を消したショッピ君は、此方をチラと見やった。
pi「とりあえず言わせてもらっとくと、前のあんたは少しの時間でもAさんと一緒に行動しようとしてはりましたよ。」
んじゃ俺はこれで。
意味深な台詞を吐いて颯爽と喫煙室を出た彼を見送る。
どないしてくれるん、モヤモヤ増してしもたがな。
ut「え、何？俺もしかしてAさんの事そういう目で見てた？」
kn「あー、当たらずも遠からずってやつやな。」
いつもの馬鹿デカい声で笑い飛ばしたコネシマが、一頻り笑った後でスッ、といきなり黙った。
kn「お前が全部思い出すまで何も言うつもりはないけど、これだけは言わせてな。」
お互いボーッと前を向いていた視線がかち合う。
コネシマの瞳が予想以上に冷ややかな光を帯びている事に、俺は内心ドキリとした。
kn「Aがああやって器用に色々やっとるのは努力あってこそや。お前は生まれ持ったモンやと思っとるらしいけどな。」
間違いなく"前の"大先生ならアイツのそれを才能とは言わんかった。
kn「俺らにはどんだけ愚痴ってもええけど、Aの前で態度に出すのだけは止めたれな。」
ut「…おん。」
覚えてないんやって、仕方ないやろ。
全部煙と一緒に飲み込んで頷いた。
ああ、苦い。
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すみれいん(プロフ) - 「かぎかっこ」さん» これからも展開がどうなるのかワクワクハラハラしながら読みたいと思います！ (2020年5月23日 21時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
「かぎかっこ」(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます！視点を隠しながら文章書いてみたかったので考察して頂けるの嬉しいです。"先輩"が結構出張りますが、これからもお楽しみに！ (2020年5月21日 16時) (レス) id: af5934532f (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - ？？？sideと言ったら良いのでしょうか…亡くなってる…え…待って…この？？？sideって…と予想を付けながら現実？になって欲しくないとも思いながら、更新を楽しみに読ませていただいてます。 (2020年5月17日 20時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：「かぎかっこ」 | 作成日時：2020年5月11日 13時
