り ページ4
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「おはようヘリン、今日はいい天気だねい」
「…おはよう、マルコ」
オヤジが、彼が消えてどれくらいたったんだろう
いつの間にかマルコは眼鏡をずっとかけるようになって、知らない間にまた戦ってボロボロになって
それなのに私は、1人だけ置いてかれたように、ずっとこの家で息をして
「＿＿エース」
いっその事、死んでしまえたら、なんて
○
○
ﾟ
血の、匂いがした
「っヘリン！！」
荷物を放り出して、扉を開けて可愛い妹を探す
「あ、ま、るこ」
「っ！！」
血だらけの浴槽、ヘリンの細い左手首からは止まることなく血が流れでている
「何やってんだ！！」
シャツを破いて急いで止血する、流れ出た血の量に最悪の事態しか浮かばない
「な、でとめる、のっ」
弱々しく胸を押される、白い肌をより青白くして、虚ろな目をして"死なせて"と訴えてくるヘリン
「馬鹿言ってんじゃねェよい！！死んでなんになる！それをオヤジが、エースが望むと思ってんのか！？」
「そ、れはっ」
「死ぬなんてこたァ俺が許さねェよい！」
必死に手首を抑え、能力を使う
それでも流れる血に、心臓がバクバクと音を立てる
か細い声で、ごめんと呟いたヘリン
途端体にかかる負荷
「…ヘリン？おい、しっかりしろヘリン！！」
あァクソッタレ、2度も目の前で末っ子を失ってたまるかよい
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作者名：ごま明太子 | 作成日時：2021年1月11日 20時
