いつもスマートな宮舘くんは ページ8
(宮舘side)
早朝に佐久間から届いたLINEに…テンパっていてはご飯も作れないだろう、と仕事前に食材を持って姫の家へ。出迎えてくれたのは佐久間だった。
佐「おっ！おはよー！」
宮「おはよう、姫は？」
佐「今ねぇ、俺らの朝ごはん作ってくれてる」
宮「おや、では思ったより冷静なのかな」
佐「俺がきた時はテンパってたけどね。トイレだけ乗り越えたら吹っ切れたっぽいよ」
宮「なるほど」
美味しそうな匂いにキッチンに向かうと、豪快に中華鍋を振る姫。
なるほど、男性の身体になったから、力がついたんだね。
コンロに置いたタイミングをはかり、後ろからハグする。おや、腰が細い。
岩「あ！」
A「ひぁあっ！」
宮「おはよう、姫」
A「おはようございます、びっくりしたぁ！」
うん、確かに男性っぽくはなっているけど…やはり姫だね。可愛らしさが隠しきれていない。
宮「チャーハン？」
A「はい、もう遅いので、あまりあっさりでなくてよいかな、と」
宮「買い出し行けないかと思って色々持ってきたんだけど」
A「えっ！わぁ、ありがとうございます！あ、レタス！レタスチャーハンにしよー！だてさんも食べますか？」
宮「じゃあ頂こうかな」
表情がくるくるかわって、にこってして。
うん、やっぱり姫だ。
宮「姫、手伝うよ」
A「ありがとうございます！もう中華鍋を振るのが楽しくって！」
宮「女性の身体ではなかなか重いからね」
A「そうなんですよー！」
きゃっきゃっと中華鍋を振るう。楽しそうで何よりだ。
心配なんて不要だったね、姫はなんでも楽しめる人だ。
岩「だてさん、椙山さんが、集合時間にでてこないって言ってるけど」
宮「連絡を忘れていたね。ここにいるって伝えて」
岩「そういうとこはしっかりしてよ…」
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年7月26日 23時
