夢は夢であるからよいのだよ (ページ2)

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その日オフの佐久間くんはページ2

(佐久間side)

にゃお。

ツナとシャチに可愛く起こされて、目を覚ます。

にゃ…お、５時間寝たんだ。めずらし。けどやっぱ３時間がいいんだよなぁ、俺は。

佐「んぁーー、起きるか……ん、LINE？」

チカチカ光るスマホ。このライトの色はLINE。
えー、今6時45分じゃん…誰だよ…

って。

佐「…Aちゃん？」

表示されている名前は、Aちゃん。え、今日オフじゃなかったっけ？どしたの？
しかもSnow ManのLINEじゃなくて、個人の、プライベートの方…ほとんどこっちは使わないのに…

Aちゃん大ちゃん、起きたら連絡ください。
Aちゃんあ、けど、LINEがいいかも、

…連絡？連絡したらいいの？

さくさくさくまAちゃん、おっちー。ごめんね、LINE気づかなかった

ぺぺっと送ると、すぐに付く既読。
そして返信。

Aちゃん大丈夫、ごめんね朝から…
さくさくさくま大丈夫よー!なに?なんか事件?
Aちゃん私的には…なかなかな事件なんやけど…
さくさくさくまおよ?とりあえず行っていい?
Aちゃんごめんね、お願いします
さくさくさくまりょーかい!30分後に家でるよ!
Aちゃんゆっくりでいいから、ほんとごめん

なんだろ？

人に迷惑をかけることを極端に嫌うAちゃんがわざわざ呼び出してくるって言うことは、たぶん余程のことなんだろう。

一抹の不安を抱えながら大急ぎで支度し、車の鍵をひっ掴んで家を出たのだった。

.

.

ピンポ―――――ン

…おかしいな、返事がない。

と、またスマホが震える。見ると、Aちゃん。

Aちゃんありがとう。鍵開けたから入ってきて

…え？なんでLINE？
もしかして、声でないのかな…

とりあえずお言葉通り、中に失礼する。

エレベーターで上がり、家の前についてもう一回ピンポンすると、またLINE。

Aちゃん開いてる
Aちゃんねえ、大ちゃん
Aちゃん信じられないことが起こってるけど、信じてほしい

およ？
どゆこと？

とりあえずドアを開けて、お邪魔する。

と。

出迎えてくれたのは。

佐「……だれ？」

見知らぬ男性、だった。