10. 北斗side ページ10
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大学3年生を迎えて、この学校に通う生活にも慣れてきた。
友人数名と平穏に過ごし、問題も諍いも無く。
この日は希望通りに入れたゼミを楽しみにしていた。
グループでの活動は苦であるが、並大抵にはこなそうと心を決していた。
「じゃあ今日はグループで活動してください」
決められた席に座ると、横は同世代よりも落ち着いた雰囲気を纏った普通に綺麗な女の子。
だが、その子は自己紹介が終わった後、ずっと上の空な感じで…
『小池さん…？ペアで話し合うことになったけど…大丈夫？』
A「あ、聞いてなかった…
ごめん、今日二日酔いなんだよね」
この落ち着いた雰囲気は、二日酔いのせいか…
よくわからないけれど、小池さんも普通の大学生だったかと、少しの期待が裏切られた気持ちになる。
A「あれ？北斗くん伊達眼鏡？」
しかし、よく人が気付かないところに気付くもんだ。
さっきのは裏切りではなく、俺の考えすぎか。
俺が最初に感じたままの子かもしれない。
なんてよく知りもしない子に好かれやすい俺は、無意識のうちに信用できそうな子を選別しているのかもしれない。
モテる、なんて3文字で片せられるなら良かったが、そんなものは面倒くさいに尽きる。
否、そもそも知りもしない子には振り向くはずがない。だから面倒くさい。
せめて大学生活は、と思い、全て手を尽くした末にどうにか安らかに過ごせている…はずだった。
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恋華(プロフ) - サンリオさん» ありがとうございます、ゆっくりの更新になると思いますがこれからもよろしくお願いします (2020年8月31日 1時) (
レス) id: 0d12f94ae7 (このIDを非表示/違反報告)
サンリオ(プロフ) - これからの展開が楽しみです (2020年8月30日 16時) (レス) id: 0e04f2ae01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋華 | 作成日時：2020年8月30日 1時
