1. ページ1
.
お酒の席も大分慣れてきた大学3年生。
「かんぱ〜〜い」
去年授業で仲良くなったジェシーと慎太郎と沙莉。
ジ「ねえA、結構キテるでしょ」
『うん…ちょっとやばい』
DAHAHAなんてうるさい笑い声をよそにトイレへ立つ。
慎「大丈夫？ついてこうか？」
『ごめんごめん、大丈夫だよ』
ジェスも慎ちゃんも無類の優しさ持ちで、面白いしかっこいい。おまけにめちゃくちゃ良い人。
異性としてはとっても魅力的だし、彼氏だったらって考えたこともある。
それでも今お友達なのは、その優しさを誰にでも与えちゃうような独占欲の効かない人だから。
おまけにモテるしね。
私なんかが狙っていい物件じゃないし、例えそういう関係になっても嫉妬で狂っちゃいそうだし…笑
自分が壊れるくらいなら最初からずっとそのままでいい、自由奔放で気ままで男女分け隔てない私のままでいい。
なんて恋をするのに考えすぎなのかもしれない。
良く言えば超合理的？理性働きすぎ？
ぐわんぐわんの頭で考えても上手くまとまらないな…
お手洗いを出て席に戻ると、思ったより酔ってたみたいで、
『沙莉〜、んふふ』
隣の席の沙莉に抱きつく。
沙莉「ちょっと！も〜酔ったらベタベタしたくなるのどうにかなんない？」
『沙莉可愛いんだもん
…嫌ならジェスか慎ちゃんで我慢する』
沙莉「はぁ、お手上げだ」
沙莉とジェスが目を合わせて苦笑いし、
慎「慎ちゃんママ、この子放って置いたらいつか怪獣に喰われちゃいそうで怖いわっ」
何故か慎ちゃんはママになってる。
多分、私はそんなにチョロく無いから心配しないで。
こんなにフワフワなのも自覚の上でだし、記憶飛ばすほどやわじゃないから。
ただちょっとお酒の力を借りて、普段より大胆になってみてるだけ。
なんて年齢にそぐわない俯瞰と、自信のなさが捻れたおかげで、私の恋愛観は酷く疑い深いものになっていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 711人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恋華(プロフ) - サンリオさん» ありがとうございます、ゆっくりの更新になると思いますがこれからもよろしくお願いします (2020年8月31日 1時) (
レス) id: 0d12f94ae7 (このIDを非表示/違反報告)
サンリオ(プロフ) - これからの展開が楽しみです (2020年8月30日 16時) (レス) id: 0e04f2ae01 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恋華 | 作成日時：2020年8月30日 1時
