38話、降谷許すまじ ♪響 ページ47
ん?
『ごめんヒロ、もっかい、ゆっくり言ってくださらない?』
「何だそのテンション…。
期末だよ、き、ま、つ。期末テストだよ。分かるか?」
『……っファ?!
き、まつ、?』
「わーお、Aの脳細胞が、ミジンコレベルに低下した」
「ミジンコに失礼だぞ、ヒロ」
『降谷許すまじ』
理解したよ。期末テストね。あーはいはい。
そう言えば、朝礼で教官が言っていたきがする。
私は頭を抱えた。
特別頭が良いわけでもない。天才肌でもない。だからと言って、計画的に勉強するのが得意ってわけでもない。
なのに、入学してすぐの期末……。
『……あれ?私って実は不運?』
「……そんなことはないさ」
『ごめんけど、降谷黙って』
さっきのを許したわけじゃないんだよ!
大丈夫、大丈夫、私は不運じゃない。そう、大丈夫大丈夫……。
…
うん、駄目だ!
『ヒロ勉強会しよう』
「それ提案しに来たんだけどな…」
そうでした。
「んんん、んんん、んんんん?」
『いや、黙ってとは言ったけど、だからって"ん"で喋られても…
「じゃあさ、どこで、するんだ?だって?寮の食堂はどうだ?」
いや、何でヒロ分かるの?』
これが、私がいない間に開いた差……。
平和だなぁ。
いきなり、降谷がヒロの手をトン、ツー、トン、ツー、トン、ツー、トンと叩いた。
「えー、なになに?"い、い、な"?
A、ゼロは賛成だってさ!」
『いや、モールス信号かい』
ーーーー
あの後、授業が始まる時間が迫っていたので、日時はまた今度決めよう、と別れた。
座学の授業を受けている間、今までの私のテストの結果を思い出していた。
赤点こそ取っていないものの、全部平均以上か?って言われたら、返事に困る。
ただ、私には自慢出来ることがあった。
それは…。
マークシートなら、100点を取れることだ。
もちろん、勉強もしっかりした上でテストに望むよ?
でもさ、分からないところはあるじゃない?
そこで、天の神様の言うとうりに答えたわけだよ(勘もいくつかあるけど)。
テスト返ってきてびっくりだよね。100点だもの。
千尋に説明されなくったって、血だとわかる様に、
先生に説明されなくったって分かってしまったよ。
…ごめん、ホントは五分間ショートした。
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レモン(プロフ) - 12話アイドルになっていたことではないでしょうか?色ことになってますよ (2018年10月25日 18時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - もじゃもじゃ君のところで吹き出しました!(笑) (2018年10月25日 18時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 初めまして、警察学校組好きなので救済予定なのが、嬉しいです。 (2018年10月25日 17時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん - もじゃもじゃ君はまじで笑った 爆笑だわ (2018年10月21日 14時) (レス) id: 6c130550c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コハク&響 | 作成日時:2018年10月1日 20時