16話目!! 一先ず サラside ページ28
サラ「うーん………」
尾行作戦、その翌日。
私は今、教室の扉の間前に佇んでいる。
原因は、昨日の尾行作戦の結末。
A本人にこの作戦がバレ、挙句の果てには私たちの最大の敵、ソウさんにまでこの作戦がバレてしまっているのだ。
…まあ、ここまではまだいい。
問題は、ストーカーの正体が私たちなのを、Aが知っているかどうか、ということだ。
ソウさんがAに教えた可能性もあるし、なんならAがそもそも知っていた可能性も充分にある。
そうなれば、Aをソウさんから引き離すどころか、話すことさえままならなくなるだろう。
私がどうしようかと突っ立って悩んでいると、目の前にある教室の扉が開いた。
サラ「うわぁ！？」
『ひゃあっ！！』
そのまま、ぶつかってしまう。
どうやら、扉を開けたのはAだったようだ。
サラ「A！大丈夫か？
すまない、扉の前で突っ立ってしまって！」
『ううん、大丈夫…。
さ、サラちゃんこそ大丈夫！？
ごめんね急にドア開けたりして！』
サラ「いや、Aは悪くない…。」
私たちがそのまま謝り謝られを繰り返していると、ふとAが『あ！』と呟いた。
『そういえばサラちゃん！聞いてよ〜！』
…なんのことだろう。
矢張り、あのストーカーは私たちだとバレている？
自然と自分の顔が強張って行くのが分かった。
『昨日ね、誰かわかんないけどストーカーされて…！』
誰か、わからない。
Aのこの一言で全身の力が抜けていくのが分かる。
そのまま相槌を打ちつつAの話を聞いてみると、誰かは分からないが昨日ストーカーされ、ソウさんに電話をして助けてもらった、という。
どうやら、私の心配は杞憂だったようだ。
一先ずは安心だという事が分かったし、ここで一度攻めてみようと思う。
サラ「じゃあ、暫くは私とジョーと一緒に帰らないか？
私もAのことが心配だし…」
『えっ、ほんと!?
よかったぁ、毎日ソウくんに迎えに来てもらう訳にもいかないし、困ってたから物凄く助かる!
2人共大丈夫なら…お願い、しようかな…?』
サラ「ああ、任せてくれ。」
良心が痛まないこともなかったが、これもAとソウさんを引き離すためだ。
そう、自分に言い聞かせて席についた。
コメントありがとう！→←15.5話目 ストーカーの正体 後編 ソウside
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奇花琉 - そうですか…。作者様のやりたい仕方で頑張ってください！応援しております！ (3月16日 7時) (
レス) @page30 id: d03b24d678 (このIDを非表示/違反報告)
奇花琉 - 狼ゲーム面白いですよね！ちなみに作者様は、どのキャラが一番好きですか？僕は、コウくんです！ (3月11日 12時) (レス) @page24 id: d03b24d678 (このIDを非表示/違反報告)
奇花琉 - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (1月5日 8時) (レス) @page17 id: d03b24d678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴乃 | 作成日時：2023年11月17日 16時
