スケベ柱が私の胸に文句をつけてくる。【 不死川実弥 】

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「………」




子供に手を引かれ続けて早10分。

物凄く人気がない所まで連れてこられた。こんな所にお母さんと来たっていうのか……？？
少し違和感を感じて、子供に話しかけた。






「ねえ、僕、……本当に此処であってるの？随分と暗いし、人気が無いけど…」

「……」







そう聞いても返答はない。

その代わり、くすくすと子供が笑い始めて肩を上下させた。





「本当に信じるとか、馬鹿なお姉ちゃんだねえ」

「………はい？…ッ！！い、た、？！」






そう言われた瞬間、握られていた腕に強い力が込められる。痛すぎて腕が千切れそうだ。こんなの、子供の力じゃない。

ようやく私は、子供の正体に気がついた。






「お、鬼……！！！！」

「だーいせいかい、気付くの遅すぎだよ」







こっちを振り向いた少年の顔は、もうあの可愛い顔じゃ無くなっていた。目付きが悪くなり、顔色も全然違う。





「鬼殺隊でしょ、お姉さん。それなのに全然見抜けて無いねえ」

「なん、で、それを……」
「この街が最近噂になってる事知ってるもん、女の子が消えるってやつ、それ、僕の仕業だよ」








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