スケベ柱が私の胸に文句をつけてくる。【 不死川実弥 】

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「…こんくらい、か」





びっしりとメモ帳に書き込まれた内容を見て呟く。


数時間にわたり聞き込みを何回かしてまとめた結果、
狙われているのは大体スタイルのいい子か可愛いくて評判の子、らしい。




「…うーん…」




正直これには少し戸惑った。


……鬼は何処に目をつけてんだろう。
若い子とかなら分かるけど、体って…
はは、と乾いた苦笑いを零した。





そろそろ集合時間が近くなってきたし戻ろうかな



もう辺りは人が少なくなってきていて、薄暗くなっていた。

戻る為の1歩を踏み出した瞬間、
隊服の袖がツンっと引きつる感覚がした。



「え」



後ろを振り返ってみると、そこには小さな男の子がたっていて。

その子は涙目になりながら、私を見つめていた。






「ど、どうしたの君」

慌ててしゃがみ込み、同じ目線の高さになる。

「まま、ままが…ままがいなくなっちゃったの…」
「…え？」
「さっきまで一緒にいたのに、消えちゃった…」
「急に消えたの？」
「うん……まま、僕を置いて行っちゃった…」





……まさか、もう鬼は動き出したのか。








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