俺の朝 ページ2
菅原side
「ふぁ、あ〜」
カーテンからさす陽の光で目が覚める。
布団から出てまず手に取るのはスマホ。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
『ん、んぅ、こーし、？？』
「A〜？朝だぞ〜」
『ん〜、あと5分〜』
「だめだぞ〜起きろ〜すぐ迎えに行くから」
『うぅ〜』
自身の着替えをしながらぐずるAを布団から出させる。
何分か声をかけ続ければ____
『ん、起きた』
「よし、今日も偉いな。」
『うん、ありがと』
「じゃ、後でな」
『うん、後で』
準備が出来れば隣の家へ向かう。
「母さん、いってきます」
「はい、行ってらっしゃい。あっ、そうだ」
「ん？」
「Aちゃんいちご大福好きって言ってたわよね？」
「ん？うん」
「今日大福屋さんに行くのよ。買っておきましょ」
「おっ、ありがとう。Aも喜ぶべ。
じゃ、今度こそいってきま〜す」
「いってらっしゃい」
お隣さんであるAは必然的に母さんとも接点はあるし、仲がいい。
こんな風にAが好きなものが家にあれば毎度寄越してくるほど母さんもAを気に入ってる。
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
ｶﾞﾁｬ
『おはよ、こーし』
「おはよう」
直ぐに出てきたAはこちらに駆け寄り隣を歩く。
どちらからともなく絡まった指をぎゅ、と握り学校へ向かう。
『ねぇ、今日放課後部活ないでしょ？クレープ食べに行きたい』
「おっ、いいな〜！最近できたとこ？」
『うん、そこ行きたい』
「行こ！」
Aから何処か行こうと誘ってくるのは珍しく少しテンションが上がってしまう。
『ふふ、』
「ん？」
『なんでもない』
「なんだよ〜気になるだろ〜」
『なんでもないから』
相変わらず可愛い笑顔で笑ったA。
なんで笑ったか気になるけど、そんなの吹き飛ぶぐらい可愛いんだこれが。
ただ笑っただけでこれはベタ惚れしすぎ？？
しょうがない。だって可愛いんだもん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あさつゆ | 作成日時：2022年1月31日 8時
