二つの姿を持つ姫 (ページ34)

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任せるページ34

ゼルダ「貴方の持っている武器のなかに、ガノンに対抗できる物があるはずです！」

リンク「え、持っている武器？ええと、弓矢とかか…」

よく見ていると、ガノンは今までの巨大魔獣と同じような動きをしていた。
掌はキングドドンゴ、腕はゴーマ、角らしきものはテスチタート、尻尾はナルドブレア

『リンク！よくみて！今はゴーマだから弓矢だよ！』

リンク「！確かに…ありがとうA！」

さすが、リンクは理解している。Aが弓矢の使いどころを教えただけで、他の急所も当てていった。

ガノンが額から光を放つ。

リンク「！？A！あれは何だかわかる！？」

『あ、あれはさすがにわかんない！』

ゼルダ「私の持っている光の弓矢はどうでしょう！？今そちらに送ります！」

ゼルダは光の弓矢をリンクに授けた。

『リンクーー！最後だーー！！』

リンク「うおおおおおお！」

気合いのこもった返事をして、リンクの放った矢はガノンの額に命中した。

そのまま苦しそうに藻掻くガノンから、トライフォースが出てきた。トライフォースはリンク、ラナ、ゼルダの手に戻る。

三人は手を差し出して、トライフォースを合わせる。光がガノンの胸をうつ。

ガノン「ぐおおおおおお」

ガノンは消えた。

後ろを見ると、戦いを助けてくれた皆が透けていった。

ラナ「…皆帰った。後はマスターソードを戻せば本当に終わり。ハイラルの平和は、貴方たちの手で。」

リンク「うん！ありがとうラナ！」

『ラナちゃん！ほんとにありがとう！！大好きー！』

Aは泣きながらラナに抱きついた。ラナは Aもありがとう！と言って頭を撫でてくれた。

あ、なんだか姫様の機嫌が少々悪くなったようでw

～聖剣の神殿台座～
リンクはAにマスターソードを渡した。

『え？』

Aはキョトンとした顔でリンクを見る。

リンク「Aは聖剣の守り人なんだろ？なんならAの方が、正確に戻せると思うんだ。」

『でも私、自信…ない…』

俯くAの肩に、ゼルダが優しく手をのせる。

ゼルダ「心配要りませんよ。もしもの時は、私たちが手伝いますから！」

Aはもう一度笑顔を見せる。

『は、はい！』

台座に近づく。マスターソードが刺さっていたところからは、悪い気があふれでていた。

Aはその気の上を歩く。マスターソードを逆さにし、一気に差し込む。

気が抵抗して剣を押し戻そうとする。刺さらない。

『んん！くっ！』

その時、その剣が話しかけた。