お姫さま××× ページ17
『ちょちょちょ、あれもダメなんですけどーーー！？』
またしても私の苦手な類の生物が敵側にいる。
こういうのいじめって言うんですよね(´・ω・｀)
な、なにか倒す方法…ええと、さっきのブーメランとか？
テスチタートは先程から攻撃をするために、柔らかくなったりしている。そこに当てるのではないか？
『一か八か…。』
私は魔獣のいる場所まで走った。崖のところを降りて地面に着地したが、その瞬間足に痛みを感じた。
『！うっ！！』
その場に倒れこみ、足を押さえた。
シーク「A！しっかりしろ！」
私がうずくまっていると、シークさんが駆けつけてくれた。
シーク「足を挫いたのか！？待ってろ、今包帯を…」
『いえ！私のことは良いので、早くこのブーメランでアイツを倒してください！多分効くはずですから！』
シーク「！………絶対助ける。」
そういうと、シークさんは魔獣を倒すべく勇敢に立ち向かって行った。ああ、こういうときも彼は、
『……………………カッコイイ…。』
思わず呟いてしまった。無意識に出てしまった言葉。私は崖の下に隠れようと、動かない右足を引きずっていった。そして落ち着いてもう一度考える。
私はシークさんのことが好きなのだろうか？そもそもシークさんの正体を私は知らない。私も自分のことがよくわからない。彼も私を知らなかっただろう。なのに何故シークさんは、ずっと私を気にかけてくれるのだろう…
まるでゼルダ様みたい…
「ギヤアアアアアアアアア」
叫び声のような声が聞こえた。我に返りテスチタートのいる方を見た。その生物の痕跡はなく、インパ、リンク、ラナ、シークがなにかを囲んでいたかのように立っていた。
シークさんは私の方にすぐ駆け寄ってくれた。
シーク「A、痛みはひいたか？」
『は、はい。でも、動かなくて、キャッ！』
突然抱き上げられた。女の子なら誰もが夢見るであろう「お姫さま抱っこ」を私は今されているのだ。
しかもシークさん、そのまま皆の元へ堂々と向かってるんだもん！
ラナ「え！？シークそれって、お姫さま抱っこ！？」
インパ「…はぁ、全くなんなんだお前たちはw」
リンク「良いね〜シーク〜wA真っ赤っかだよ〜ww」
もうほんとイケメンすぎです(///＞＿＜///；)
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作者名：めんごねん | 作成日時：2017年7月24日 9時
