黒の魔女 ページ16
何枚かの絵は、私を囲んで浮かんでいる。古代の遺跡に描かれているような絵柄だった。
『？』
試しに一枚の絵に触れてみる。白い衣装を纏った女の人が水晶でなにかを見ているような絵だった。すると声が聞こえる。
【魔女の争乱。人々がそう呼んだ時代の出来事。昔、ハイラルの森の奥地に住んでいた魔女は＿＿】
声は物語を読み上げた。どうやら、ハイラルの森の奥には魔女が存在していて、その魔女が勇者の傍にいる姫を羨む気持ちを悪い魂に利用されてしまったという。魔女は善と悪の心に分かれてしまったらしい。そこで疑問、
『どうして私にこんなものを見せるの？』
聞いた途端、現実で目を覚ましたらしい。目の前にはラナちゃんが心配そうに私を見ていた。
ラナ「大丈夫？Aちゃん、ちょっと顔色悪いよ？；」
『あ、だっ大丈夫！！ちょっと疲れちゃったみたい・・・』
ラナ「じゃあ、次の場所へは歩いて行こうか♪」
シーク「さて、これからはシアという魔女を見つけなければならない。どうやらそいつは、”ラネール渓谷”にいるらしい。すぐに向かうぞ。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
〜ラネール渓谷〜
そこは、とっくに魔物で溢れていた。
インパ「この渓谷の奥にシアがいるらしい。仲間の敗走に注意して進むぞ！」
兵士一同「おおおおおおおおおおおぉぉぉぉ！！」
インパを先頭に私たちは進む。触手があって前に進めなかったり、ブーメランを見つけたり・・・
やっとシアの元へたどり着いた。
シア「・・・あら？」
シアはこちらを振り向く。リンクが剣を構えている。そこへシークとAが駆け付ける。
シーク・A「リンク！！」
シアはリンクから私たちに目を向ける。
シア「二つ・・・それと、聖剣？」
シアは驚いたがすぐに黒い笑顔に戻し、リンクたちに背を向けた。
シア「いでよ！我がしもべ！！」
そう叫ぶと、巨大魔獣”テスチタート”が地中から姿を現したのだった。
『ちょちょちょ、あれもダメなんですけどーーー！！！？』
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作者名：めんごねん | 作成日時：2017年7月24日 9時
