二つの姿を持つ姫 (ページ12)

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じゃれあいページ12

インパside～

爆発寸前のボムチュウの近くにAがいることに気付き、急いで助けようとした。

「A！」

シーク「A！危ない！！」

私の前にシークが駆けつけ、Aを爆風から守るように抱き締めた。とても素早いシークの動きに、私は唖然とした。

…そもそもさっき会ったばかりのシークにAを接触させて良いのかと思ったが、Aはとても顔を赤らめて熱を計ってもらっている。まぁ、大丈夫であろうと思ってしまった自分もいた。だが油断は禁物。私だけでも警戒しておかなければ…

それからというもの、シークとAはずっと行動を共にしている。いや、シークが側についているのか。

私とリンクは先に出口に着いた。すると、リンクが話しかけてきた。

リンク「そういえばインパ様は、さっきのシークの行動見ました？」

「ん？ああ、シークがAを抱き締めてたりしたときのことか？」

リンク「あ！そうです！それです！いや～あれは僕も驚きましたよw」

「本当はAをシークに近づけたくないんだが、どうやらシークがAについているようでな…」

リンク「はぁ…。じゃあ、シークはAのこと好きなんじゃないですかね？w」

プロクシィ「きっとそうよ！“ヒトメボレ”ってやつよ！キャ～♪良いわね“セイシュン”って！」

リンクについている妖精が興奮していると、やっと二人が来た。

「遅かったじゃないか。随分じゃれあっていたのだなw」

私がそう言うと、Aは赤面して、

『ふぇぇぇ！？な、なななな何故それを！！？』

なんて言ったのだ。

リンク「僕たち、シークがAを抱き締めてたり、熱を計ってるところとかぐ～ぜん見ちゃったんだよね～♪」

リンクがそう言うと、Aは背を向けて赤くなったであろう顔を手で押さえていた。
その時、

シークの頬が薄い紅色に染まっていたように見えたのは、きっと私の気のせいであろう。