君を包み込みたい／✈️ (ページ7)

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『また来ます』

そう言った時の声も顔も
全てが忘れられない。

「ねぇ、また来ますのまたっていつだと思う？」

今日は休日。久々に友達とカフェで
ランチをしている。

「そんなの知らないよ〜。ていうかさ、
一目惚れとかそんな漫画みたいな恋もいいけど、
現実見たら？」

厳しいことを言われてしまった。

「う〜〜ん…それはわかってるけど、
でも忘れられないの……はぁ………」

ため息をつく私に、

「それ本気で好きになってるやつじゃん！
まだどんな人かもわからないのに…
そもそも、そんなにかっこいいならもう彼女いるかもよ」

確かに、そうだ。あんなにかっこいいんだ。
既に彼女がいるかもしれない。

「うん。だからね、付き合う…まではいかなくてもせめて仲良しな常連さんくらいになってもらって彼女の有無を聞けるようになりたいの！わたし頑張るから！」

こんなに仕事に気合いが入ったのははじめてかもしれない。
友達は呆れて笑っていたけど。

頑張るぞー！！