君を包み込みたい／✈️ (ページ36)

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碧海くんは
姿勢を正して
こちらをまっすぐ見つめる。

『Aちゃん、俺と付き合ってくれへん？』

え…………？

まさかの告白に頭は真っ白。
でも断る理由なんてない。

｢わ、私で良ければ…｣

『ほんまに？嬉しい…
絶対幸せにするから』

碧海くんは嬉しそうに笑っている。
私も嬉しくなった。

｢碧海くん…｣

『ん？』

｢いつから私のこと好きだったの…？｣

今までのことを思い出しても、
私のことを好きになる理由なんて
見つからなくて聞いてみた。

『いつからやろ？気づいたら好きになってたんやけど、あ、でも、ナンパされてた時とか酔っ払ってた時に、なんか、俺がいないとあかんなって思ってん』

そう話す碧海くんの顔は少し赤くなっていた。

『あー…やばい、恥ずい…そんなに見んといて』

照れている碧海くんを見て、
私も恥ずかしくなってきた。

『なんでAちゃんが照れるねん』
『Aちゃんは？一目惚れ…って言うてたけど、それって、見た目しか好きやないってこと…？』

｢そんなことないよ…！！｣

私は、思い出を語り始めた。