君を包み込みたい／✈️ (ページ31)

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ピピピ…

アラームの音で目が覚めた。

今日はいよいよ碧海くんとデートの日。

気合を入れてメイクをして、いつもはしない巻き髪にして、
買ったばかりの服とバッグを卸して、
こんなに気合を入れたのははじめてじゃないかと
思うくらいおしゃれをした。

鏡を見て、

いつもの私よりは良いはず…！

と自分を勇気づけて
玄関を出た。

待ち合わせ場所は駅だから、
駅に着いてすぐに連絡した。

A駅に着いたよ!
どの辺にいる??
金城碧海西口におる!
今どこ?迎えに行く
A大丈夫!今から西口向かうね〜

そこへ向かうと、碧海くんがいた。

ただ待ち合わせをしているだけとは思えないくらい
絵になっていた。

ずっと見ていたいと思うほどかっこいい。

でも、待たせちゃいけないと思って碧海くんの元へ急いだ。

碧海くんは私に会うなり

『Aちゃんいつもと雰囲気違くてええな』

と褒めてくれて、照れてしまった。

「ありがとう……」

『俺に会うからいつもより可愛くして
来てくれたってことやろ？嬉しい』

そんなことを優しい表情で言われたら、

ドキドキが止まらなくなってしまって、
今日1日持つのだろうか…と不安になった。