□□□ ページ44
*
ラーメン屋を出て、さぁ...これからどうするかとなって
近くに商店街があったので、そこでブラブラしながら時間を潰すことになった
2人で話すにつれて、彼女への印象は少し変わっていって
実は朝に強くなくて、目覚ましの音に起きることはできるけど、起き上がって支度するには10分くらいぼーっとする時間が必要なこと
大学に入ってからは一人暮らしを始めて、料理をするのが好きになったこと
でも、大は小を兼ねる精神で作ってるから分量を間違えていつも作りすぎてしまうこと
1人では消費しきれない分は小島を呼びつけて食べてもらってること
一人暮らしを始めたことで、1人でご飯を食べるよりも人と一緒にご飯を食べた時の方が、同じ味でも美味しく感じるという発見があったこと
洗濯は干すまでは楽しいのに畳むとなると面倒くさくなって溜めがちなこと
掃除をするのは面倒くさいけど、やり始めると止まらないこと
食器洗いが好きなこと
家で勉強することが多いけど、オフの日や大学が終わって仕事まで時間がある時は図書館へ行って勉強をすることもあること
勉強や仕事のことで行き詰まった時はバイクに乗って行き先も決めずに走ること
バイクに乗っている時は何も考えなくていいし、風が気持ちよくて気分転換になること
今まで知らなかった彼女のプライベートな部分を知っていって
それと同時に俺のプライベートな部分も話して
そうやって話すうちに、どこか手の届かない存在だと、雲の上の存在だと思っていた彼女が
ステージ上では自分より遥かに前でキラキラとファンを魅了していた彼女が
年相応の、ただの女の子の一面もあるんだなと感じて
その一面を知ることが出来て、なんだか心の距離も近づいたような気がした
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：芽ネギ | 作成日時：2022年7月20日 20時
